FC東京、ACL再開初戦で味わった“難しさ” MF安部が悔恨「単純なところで上回らないと…」

FC東京MF安部柊斗が悔しさを吐露【写真:Getty Images】
FC東京MF安部柊斗が悔しさを吐露【写真:Getty Images】

ボール保持では優勢も…PKから失点し、上海申花に0-1で敗れる

 FC東京はカタールで集中開催となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で、自分たちの再開初戦となった24日の上海申花(中国)戦に0-1で敗戦。あらためてJリーグと違うゲームになるACLの難しさを味わう形になった。

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 FC東京は前半から敵陣に攻め込む時間を増やしたが、なかなかゴール前の決定機を作り出すには至らなかった。その原因の一端にあると言えるのが、マンマークに近い守備体形を選択した上海申花がファウルで試合の流れをぶつ切りにしたことだろう。主審もあまりアドバンテージを採用せず、攻撃のスピードが上がっていかなかった。

 そうしたなかで、逆に後半27分にセットプレーから不用意にPKを与えて失点すると、その後に残った時間帯は完全に割り切って守備に徹する上海申花の牙城を切り崩すことができないままに試合が終わってしまった。

 試合後にMF安部柊斗は「守備が固くて最後まで体を張ってくるチームだった。チャンスがありながらなかなかこじ開けることができずに残念」と振り返った。実際に、相手選手の激しいプレーでFC東京のブラジル人選手たちを中心に小競り合いへと発展する場面もあり、そうした部分もまた、見た目のボール保持率や敵陣で進むゲームの表情よりもゴール前のチャンスが少なくなった一端かもしれない。

 Jリーグの比較的フェアで、可能な限りプレーを流していくレフェリングとも全く違うゲームがACLの特徴でもある。安部は「結果的に0-1で負けてしまった。予選はまだまだあるので、切り替えてやるしかない。もっと体を張ることや球際を負けないことなど単純なところで上回らないと勝てない。次はしっかりと勝ちたい」と、グループステージのゲームがすべて中2日で行われる短期決戦を見据える。

 新型コロナウイルスの影響で中断する前、2月に得た勝ち点4はキープされてスタートしただけに、蔚山現代(韓国)とパース・グローリー(オーストラリア)とのゲームを含めた後半3試合に決勝トーナメント行きがかかる。勝ち点で並べば直接対決の結果が優先される大会でもあるだけに、中2日でのリターンマッチとなる上海申花との次戦には勝利が必須となった。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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