これを決めればファンタジスタ! 元“得点王”が伝授、おしゃれな「アウトサイドフリック弾」
【元フットサル日本代表FP渡邉知晃の“ゴールの極意”|第2回】強いシュートが打てなくても「アウトサイドフリック」でGKの逆を突け
立川・府中アスレティックFCに所属する元フットサル日本代表のFP渡邉知晃は、日本フットサル界を代表するゴールゲッターだ。2017-18シーズンには45ゴールを記録し、日本人の1シーズンにおける最多得点記録を大きく塗り替えている。そんな渡邉が、フットサルとサッカーのゴールの決め方を紹介する本連載。第2回では、見た目にもおしゃれなワンタッチシュートを解説する。
ゴールに突き刺さるような強烈なシュートは、見た目にも爽快だ。だが、ボールを強く飛ばすには、ある程度の筋力が必要であり、しっかりとボールにミートさせなければいけない。誰もができるシュートではないのだ。
今回、紹介する「アウトサイドフリック」は、映像を見る限り第一印象は難しそうに見えるかもしれない。しかし、自分に飛んでくるパスの勢いを使うため、筋力が強くない人にもできるシュートだ。また、GKの逆を突くことは、このシュート以外でも様々な場面で応用が利くだろう。
このシュートは、ゴール前を横切るように走り、そこに出てきたボールをゴールに背を向けたまま、1タッチでゴールに流し込むというもの。このシュートを決めるためのポイントについて、渡邉は「まずはマークを外してフリーになること。そして、パスの勢いを殺さないこと」という二つを挙げる。
「後ろから来たボールをダイレクトで背中側に蹴らないといけないので、パスの勢いを殺さないこと。転がってきたボールの勢いを殺さずに、アウトサイドに軽く引っ掛けるイメージで打つ。GKが出てきた脇を抜いて、転がしながら入れるイメージです。ゴールの位置がどこにあるのか、そして、出てくるボールに対して、アウトサイドでどれくらいの力で、どの場所を蹴ればゴールに飛ぶか。イマジネーションがすごく大事になってくるゴールです」
フットサルではゴール前でフリーになった選手にパスが入った時、GKはシュートコースを消すために、前に出てくるのがセオリーだ。このシュートは、そんなGKの動きを逆手にとったプレーになる。上級者になれば、ボールにより強い回転をかけることで、角度のない位置からもゴールを狙うことができる。
映像を確認しながらイメージを膨らませて、“ファンタジスタ級”のおしゃれテクニックを習得しよう!
Futsal X
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