G大阪が“変貌”した理由とは? 今季加入のDF昌子源が示した覚悟「闘う集団にしなければ」
【G大阪DF昌子源インタビュー】近年低調も今季中盤戦から“変貌”…リーグ2位躍進のワケは?
今季中盤戦から好調なガンバ大阪は、9月19日の北海道コンサドーレ札幌戦(1-0)から11月11日のヴィッセル神戸戦(1-0)まで12戦負けなしを記録し、現在J1リーグ2位につけている。2017年は10位、18年は9位、昨季は7位と近年成績が振るわなかったG大阪に今季から加入したDF昌子源が、チームがシーズン途中に“変貌”を遂げた理由を明かした。
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今年の開幕前、G大阪にビッグニュースが飛び込んできた。フランス1部トゥールーズから、昌子を完全移籍で獲得することを発表。日本代表クラスのセンターバックを迎え入れる大型補強となった。1992年生まれの昌子は、中学1年の時にG大阪ジュニアユースに入団。中学1年の時の身長は150センチ台で、あだ名は“チビ”。トップ下など前線でプレーしていたが、中学1年の最後のほうには出番も少なくなった。昌子は悔しさを糧に鳥取県の米子北高校へ進み、2011年に鹿島アントラーズでプロキャリアをスタートさせた。
鹿島ではJリーグ1回、ルヴァンカップ(ナビスコカップ)3回、天皇杯1回、AFCチャンピオンズリーグ1回と計6個のタイトル獲得に貢献。18年冬にフランスへの移籍を決意し、レギュラーポジションを掴んだ。日本代表としてもロシア・ワールドカップ(W杯)で主力を務めたが、19-20シーズン前に右足首を負傷。日本に戻り、G大阪に加入した。
経験も豊富で、長年G大阪にとって“課題”の一つでもあった絶対的なリーダーシップも持ち合わせる。負傷の影響もあり、J1デビュー戦は8月8日の第9節横浜FC戦(2-1)となった。そこから主力に定着。9月に入ってからはチームも上昇気流に乗り出した。何度も壁を乗り越えてきた昌子でも、今回の移籍は戸惑いがあったという。
「僕はキャンプに参加できずパッと入ったので、やっぱり移籍の難しさは感じた。チームの特徴、やりたいスタイル、個々の特徴もほぼ分からない状態から入って、最初は僕が出てもほぼ勝てなかったし、失点も多かったし、不甲斐なかった。でも、移籍組で焦る気持ちが先行するなかで自分に言い聞かせていたのは、『慌てずに今年はいろんなことを吸収しながらやろう』と、早い段階で決めていた。今の段階では自分にとって不甲斐ないシーズンやけど、そのなかでも『やっぱり昌子源だな、昌子やな』というプレーを届けたい。今なかなかプレーでチームの助けになれていない分、練習だったり、勝ちたい気持ちを前面に出すところや、技術やサッカーの能力だけじゃなくて違うところでも、このチームに貢献しようと思っている」