「チャンスを使い果たした」 南野、リバプールでの苦悩に英警鐘「助けを乞うている」
勝負の2シーズン目を迎える南野は出場機会が減少「静かに重要な時期に直面している」
リバプールは現地時間22日、プレミアリーグ第9節レスター戦で3-0と快勝を収めた。日本代表MF南野拓実は後半44分からの途中出場にとどまった。リバプール専門メディアは「決定的なリバプール時代に南野は直面しており、稀な情報源から助けを乞うている」と苦境を取り上げている。
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昨季30年ぶりのリーグ優勝を達成したリバプールだが、現在は離脱者が続出。オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、イングランド代表DFジョー・ゴメス、同DFトレント・アレクサンダー=アーノルド、同MFジョーダン・ヘンダーソンが負傷離脱し、エースのエジプト代表FWモハメド・サラーは新型コロナウイルス感染で隔離状態にある。
主力の大半を欠いたなか、前節終了時点で首位に立っていたレスターをホームに迎え撃ったが、前半21分にCKから相手DFジョニー・エヴァンズのオウンゴールを誘発。同41分に左サイドからのクロスをポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが頭で叩き込み追加点を奪い、後半41分にはCKをブラジル代表FWロベルト・フィルミーノがヘディングで突き刺して3点差の圧勝劇となった。
南野は後半44分からの投入となり、アディショナルタイム含めて5分ほどの出場となったが、わずかな時間で印象的なプレーを残すには至らなかった。そんななか、リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「決定的なリバプール時代に南野は直面しており、稀な情報源から助けを乞うている」と見出しを打ち、南野の苦悩を取り上げている。
「1-0で勝利したパナマ戦ではPKを獲得するなど、日本代表では再び感銘を与えたが、代表ウィークからの帰還後、彼はリバプールでのキャリアの早い段階で、静かに重要な時期に直面している」
現在チームは野戦病院と化しているが、「南野は予想通り、試合に影響を与えるのに相変わらず苦労している。加入以来、クロップは4-3-3システムを採用してきているが、南野のニュアンス、感性、創造性には合わないようだ」と言及。「フィルミーノと南野は別タイプの選手だ。彼は、ボールをより深い位置で受け取った時、より軽妙で、より速く、より鋭く、より危険な存在になる」と主張していた。
一方、今夏に加入したばかりのジョッタが得点を量産していることから、記事ではユルゲン・クロップ監督はフィルミーノとの共存を踏まえ、4-2-3-1システムへの本格的な移行を考慮する可能性を指摘しており、その場合のトップ下が「南野にとっても最も望ましい役割となるかもしれない」としつつ、「すでに南野はチャンスを使い果たしており、クロップも忍耐力を使い果たしているかもしれない」と、構想外となる可能性にも触れていた。
南野としては、限られたわずかなチャンスをモノにしていくほかないだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)