アーセナルFW、「受け入れられない」“頭突き”で一発退場 元J選手が苦言「自分の行動で成長を止めている」
今季2度目のスタメン出場を飾ったペペが“頭突き”で一発退場
アーセナルのコートジボワール代表FWニコラ・ペペは現地時間22日のリーズ・ユナイテッド戦(0-0)で相手選手への頭突きで一発退場となり、ミケル・アルテタ監督の期待を裏切ってしまった。かつてJ1清水エスパルスでプレーし、アーセナルの暫定指揮官も務めたフレドリック・ユングベリ氏も「彼は自分で自分の成長を止めている」と苦言を呈している。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。
リーズ戦でペペはプレミアリーグで今季2度目のスタメン出場となった。しかし、後半開始早々の5分にアーセナルが相手陣内でパスを回して攻撃の機会をうかがうなかで、マークについた北マケドニア代表MFエズジャン・アリオスキとやり合い、正面から頭突きした。VARのオンフィールドレビューの結果、ペペはレッドカードで退場処分となった。
アーセナルは残り40分あまりを数的不利な状況で戦うことになったが、試合はそのまま0-0の引き分けに終わっている。
アルテタ監督はペペの退場を「受け入れられない」と試合後に語っており、その振る舞いに対する怒りを露わにしていた。
2019年12月までアーセナルで暫定監督を務めていた元Jリーガーのユングベリ氏も、出場機会が限られていたなかで一発退場となったコートジボワール代表FWに苦言を呈している。
「ニコはそれほど多くプレーしているわけではなく、今日は彼にとってチャンスだった。彼は自分の行動で成長を止めている。彼はイライラしているようだった。彼にとっていいゲームになると思っていた。
リーズはマンツーマンでプレーしていたから、私は彼が相手の左サイドバックを打ち負かすことができるとも思っていた。彼にはそれができる。彼は今日のマッチウィナーになると思っていたよ」
ペペは2019年夏にリールからクラブ史上最高額の7200万ポンド(約99億円)でアーセナルに加入。攻撃の切り札として大きな期待を集めていたが、いまだ本領発揮には至っておらず、移籍金に見合う活躍ではないとの批判も浴びている。
今季もプレミアリーグで途中起用が続いていたなかで、約1カ月ぶりにスタメンの座を手にしたが、アピールのチャンスを自らの手で不意にしてしまった。