小野伸二、左足首骨折の元同僚にエール 「そんな簡単に割り切れるものでもない。しかし…」
札幌MF荒野が清水戦で背後からタックルを受けて左足首を大怪我
北海道コンサドーレ札幌のMF荒野拓馬は、21日のJ1リーグ第28節・清水エスパルス戦(5-1)で左足首を骨折し、来季開幕も絶望的な大怪我を負った。元同僚であるFC琉球のMF小野伸二は、インスタグラムで「また同じピッチの上で会おう」と復帰を祈り、エールを送っている。
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荒野は先発した清水戦の前半10分、敵陣ペナルティーエリア手前左からカットインを狙ったところで、背後からヘナト・アウグストからタックルを受けて転倒。左足首を押さえて、立ち上がれなかった。プレーは中断され、すぐさま担架がピッチに運び込まれ、苦悶の表情を浮かべてピッチを後にした。
試合には5-1で勝利した札幌だったが、選手会長の荒野は左足首を骨折する重傷。清水MFヘナト・アウグストは試合後、自身のツイッターで「荒野拓馬選手、コンサドーレ札幌のサポーター、コンサドーレ札幌の皆様へ 今日の試合、故意ではありませんが荒野選手を怪我させてしまい申し訳ありませんでした。去年は腕の骨折をしてどれだけ怪我が苦しいのかが、とても分かります。早い復帰とまた対戦ができるように応援してます」と謝罪の意を綴っていた。
2014年から5年半、札幌で荒野と共闘した小野は、自身も1999年7月のシドニー五輪アジア1次予選フィリピン戦で悪意に満ちたタックルを食らい、左膝靭帯断裂の重傷。その後も、数々の故障と戦いながら41歳を迎えた今に至るまで、プレーを続けてきた。22日、インスタグラムのストーリー(24時間で自動削除される写真・動画)で荒野へメッセージを送っている。
「スポーツに怪我はつきものだとはよく言われるけど、そんな簡単に割り切れるものでもない。しかし、この大怪我の後にどれだけ変われるか? それはサッカー選手としてもそうだし、一人の人間としても。僕は荒野に色んな意味で成長して戻ってきてほしい。全荒野ファンは期待して待ってるよ。リハビリ中に苦しくなったら仲間を頼り『俺は必ずピッチに戻ってくるんだ』と強く願ってね。その気持ちは自分を更に大きくしてくれると思う。また同じピッチの上で会おう」
かつて同じピッチで戦い、良き先輩であった小野の言葉は、荒野の心にもきっと届くはずだ。