元仏代表MFマケレレ、レアル→チェルシー移籍を回顧 「最初にオファーをくれた」
インテルやマンUからもオファーがあったことを説明
レアル・マドリードは2000年代、世界各国の攻撃的なスタープレーヤーを集めて「銀河系軍団」と呼ばれたが、中盤の底でチームを支えていたのが元フランス代表MFクロード・マケレレだ。しかし、マケレレが2003年にチェルシーへ移籍し、攻守のバランスが崩れたレアルは低迷。マケレレは英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」で当時を回顧している。
2000年にセルタからレアルに加入したマケレレは、2000-01シーズン、2002-03シーズンのリーガ・エスパニョーラ制覇に貢献。さらに02年にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝も成し遂げた。
チーム内では評価の高かったが、首脳陣は攻撃的な選手を評価する一方で、マケレレの活躍を認めていなかった。マケレレは「マドリードで起こっていることを目にして、チェルシーには『僕が去ることになったら、お世話になります』と約束をしたんだ。彼らは僕と契約するために、あらゆることをしてくれた。当時、30歳だったけれど、それでも多額の移籍金を支払ってくれた」と、振り返っている。
その後、チェルシーではCLこそ制覇できなかったが、初のプレミアリーグ制覇を成し遂げるなど、元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバ、元イングランド代表MFフランク・ランパード、元イングランド代表DFジョン・テリーらと、チェルシーの黄金期を築き上げた。
他クラブからのオファーもあったにもかかわらず、チェルシーへ行った理由について「僕がチェルシーに行ったのは、彼らが最初にオファーをくれたからだ。その後、インテルやマンチェスター・ユナイテッドからもオファーをくれた。彼ら(チェルシー)はレアルに入る前から関心を持ってくれていた」と明かし、「世界中のどのチームも、当時のチェルシーとは対戦したくなかったはずだよ」と、選択に後悔がないと話している。
当時、マケレレを放出したことでフロレンティーノ・ペレス会長は、非難を浴びることとなった。その反省は、現在のレアルのチーム作りにも生かされているに違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)