久保建英は「間違いなく爆発する」 バルサ下部組織時代を知るスペイン人監督が語る可能性
ビジャレアルの“壁”を乗り越えられれば、名門レアルでのプレーも可能と予測
久保はこれまで右サイドで持ち味を発揮してきたが、ビジャレアルでは左サイドでの起用が多く、ほかにもトップ下、シャドーなどでテストされている。リュイス監督は、若い今のうちは敢えて固定しなくてもいいかもしれない、と持論を展開する。
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「ベストのポジション? 難しい質問ですね(笑)。なぜなら、久保選手は技術が非常に高いからです。どのポジションでもプレーできるでしょう。中盤よりも前でプレーしなきゃいけない選手ですが、どこかに固定するというのは彼にとって良くないのかもしれません。私は、彼はビジャレアルでフィットしていると思います。今は我慢の時期。試合の出場時間が増えてさらに経験を積んでいけば、間違いなく爆発すると思います」
スペイン3年目となる来季以降、日本人選手として初めてレアルでプレーする姿を周囲も期待している。リュイス監督は久保について、「以前と違い、成熟した選手になっています」と評価したうえで、レアルの一員としてピッチに立てる可能性も十分にあると語る。
「ビジャレアルはクラブとして施設も整っていますし、選手も大事にしてくれます。ヨーロッパリーグにも出ているので、レアル・マドリードという目標を見据えたうえで非常に良い環境にいると思います。選手に多くを要求するビジャレアルの壁を乗り越えた時に、レアル・マドリードでプレーする準備ができるのかな、と。久保選手はそれだけの可能性を秘めていて、日本代表においても重要な役割をこなさないといけないタレントです」
幼き日の姿も知るリュイス監督は、課題を挙げつつも久保のポテンシャルに太鼓判を押していた。
[PROFILE]
リュイス・プラナグマ・ラモス/1980年10月25日生まれ、スペイン・バルセロナ出身。1999年にエスパニョール(当時1部・現2部)のアカデミー監督として指導者のキャリアをスタートさせた。その後、ビジャレアルのCチーム・Bチーム、エスパニョールBチーム、グラナダBチームの監督を歴任。2016年にはグラナダのトップチームで暫定監督として“ラ・リーガデビュー”も飾った。UCAMムルシア、エルクレスを経て、今季よりJ3のFC今治で指揮を執る。初年度は12勝10分6敗でJ3リーグ暫定6位と堂々たる戦いぶりを見せている(第28節終了時点)。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)