選手の背番号が計算式に!? ルーマニア代表が自国の教育問題解決に向けて一役
学校の中途退学率が18%に上昇したことに対する取り組みの一環
ルーマニア代表が27日に行われた親善試合のスペイン戦(0-0)に向けた練習で、背番号の代わりに計算式の書かれた特別仕様のトレーニングウェアを着用していたことが話題となっている。これはルーマニアの学校の中途退学率が高まっていることを受け、これらの問題の解決に向けたキャンペーンの一環だという。英地元紙「ガーディアン」が報じた。
ルーマニアの選手たちは背中に「2×2+2」、「2×3」などそれぞれ異なる計算式が書かれたウェアを着用。現在ルーマニアでは、学校の中途退学率が18%まで上昇しており、EU(欧州連合)内でも非常に高い数値になっていると問題視されている。それらの解決に向けた一つの取り組みとして行われた。
ルーマニアサッカー連盟会長のラズバン・ブルレアヌ氏は「フットボールと数学は、互いに相容れないものではない。我々はスポーツと教育を補完的なものというだけでなく、基本的な要素のものとして統一する必要がある」と語り、サッカーと教育が一つになることで、こうした取り組みが問題解決に繋がると自信を見せている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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