プレーに影響!? 日本×メキシコ戦、ピッチを覆う濃霧に海外驚愕「もう何も見えない」

蛍光ボールを使うほどの濃霧【写真:©JFA】
蛍光ボールを使うほどの濃霧【写真:©JFA】

後半からの濃霧がピッチを覆い、中山も逆サイドは「見にくかった」と感想

 森保一監督率いる日本代表は現地時間17日、国際親善試合でメキシコに0-2で敗れた。前半は押し気味に試合を進めながら、試合巧者のメキシコに後半差をつけられる形となったが、あまりの悪天候に海外記者も「何も見えない」とつぶやいている。

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 13日の国際親善試合パナマ戦(1-0)から中3日で迎えたメキシコ戦は、システムを3-4-2-1から4-2-3-1に変更、スタメンも9人を入れ替えて臨んだ。立ち上がりこそメキシコのプレスにミスを誘発されたが、少しずつ落ち着きを取り戻した日本は、前半12分にMF原口元気がカットインから強烈なミドルを放つ。同15分には原口のラストパスからFW鈴木武蔵が1対1の決定機を迎えるも、いずれもGKギジェルモ・オチョアに阻まれ、さらにこぼれ球を拾ったMF伊東純也のシュートもセーブされた。

 前半をスコアレスで終えた時点で、米スポーツ専門局『ESPN』の番組「ESPN FC」でメキシコ代表やリーガMX(メキシコリーグ)を追っているトム・マーシャル記者は、自身のツイッターを更新。「日本は良いチームだ。メキシコは攻撃が鈍く、相手陣地へ攻め込むのに苦労した。日本はタクミ・ミナミノとタケフサ・クボなしで、再三スペースを見つけて上手くプレーした。オチョアはいくつもファインセーブをしてメキシコのレベルを保っている」と日本優勢と評価していた。

 後半は一進一退の立ち上がりを見せたなかで森保一監督は同12分、MF柴崎岳に代えてMF橋本拳人、鈴木に代えてMF南野拓実を投入して変化をつけにかかった。この時間帯から霧が濃くなり始め、両チームは視界の悪いピッチでの戦いを余儀なくされた。

 すると後半18分、左サイドのペナルティーエリア角付近でボールを受けたメキシコのエースFWラウール・ヒメネスが鮮やかなターンで侵入し、右足アウトサイドでGKシュミット・ダニエルのタイミングを外すシュートを決めて先制。その5分後には、日本はシンプルな縦パスの連続からイタリア・セリエAの強豪ナポリでプレーするFWイルビング・ロサーノに背後を取られるとドリブルで持ち込まれ、そのままGKとの1対1を決められて0-2とビハインドが広がった。

 森保監督は後半27分、原口に代えてMF久保建英を投入。FW浅野拓磨も前線に送り込んだが、猛攻を仕掛けるというほどに機能性を高めることはできず。このままメキシコに0-2で敗れて、10月のオランダ遠征からのトータル4試合で初黒星となった。

 マーシャル記者は後半ピッチを覆った濃霧について、「もう何も見えない」とぼやくようにつぶやいている。

 試合後にMF中山雄太は、霧について「濃くなってきた時間帯は逆サイドなど間接視野に入る選手は見にくくなった」と感想を語っており、海外記者の目から見てもその影響は大きかったようだ。

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