「自分たちの首を絞めた」 主将DF吉田麻也が悔恨、“W杯16強”常連メキシコとの差
前半に攻勢も後半に連続失点 「多くのことをメキシコから学べる」
日本代表は現地時間17日に、オーストリアのグラーツでFIFAランキング11位の強豪メキシコ代表との国際親善試合に臨み、後半5分間で連続失点を喫して0-2で敗れた。10月からの欧州遠征4試合で初黒星となったなか、ディフェンスリーダーである主将のDF吉田麻也(サンプドリア)は、「自分たちで自分たちの首を絞めた」と前半にリズム良く攻めながら無得点に終わった試合展開を悔やんだ。
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日本は立ち上がりこそメキシコのプレスにミスを誘発されたが、少しずつ落ち着きを取り戻すと、前半12分にはMF原口元気がカットインから強烈なミドル。同15分には原口のラストパスからFW鈴木武蔵が1対1の決定機、さらにこぼれ球を拾ったMF伊東純也がシュートを放つも、いずれもGKギジェルモ・オチョアに阻まれた。
その後も全体的に日本がボールを保持して敵陣に攻め込んだが得点を奪えず後半へ。すると徐々にメキシコのペースとなり、同18分に左サイドのペナルティーエリア角付近でボールを受けたメキシコのエースFWラウール・ヒメネスが鮮やかなターンで侵入し、右足アウトサイドでGKシュミット・ダニエルのタイミングを外す技ありシュートを決めて先制。さらに同23分、日本はシンプルな縦パスの連続からFWイルビング・ロサーノに背後を取られるとドリブルで持ち込まれて2点目を奪われ、そのまま0-2で敗れた。
試合後のフラッシュインタビューに応じた吉田は、「前半から一つひとつが1メートル、2メートルずれた。それでリズムが作れなかった。自分たちのリズムでボールを回した時に得点を取れず、前半の終わりぐらいからリズムを持っていかれた。自分たちで自分たちの首を絞めた」と、苦しみながらも流れをつかんだ前半にゴールを奪えなかったことを悔やんだ。
さらに「多くのことをメキシコから学べる。相手は自分たちのやろうとしていることができていた。そこを上手くかいくぐれなかったのが要因」と、直近のワールドカップ(W杯)で7大会連続ベスト16の相手の試合巧者ぶりを指摘。「ワールドカップのポット2に入り得るチームで、ここに勝たないと予選突破できない。それを各々が常に考えながらプレーしないといけない」と語った。
「(2022年のW杯本大会まで)2年という時間は長いようで短い。今日は本当に良い相手とやって、自分たちがどこにいるのか、何をしなければいけないか明確になったと思う」
主将が絞り出すように語った「世界との差」。来年3月からW杯アジア予選が再開となるなか、森保ジャパンはこの日得た課題を修正し、前進することが求められる。