元バルサディレクター、メッシの退団騒動を一刀両断 「見苦しかったし、間違いだった」
ボルダス氏は「メッシだって間違えることはある」としつつ、退団申し出は「見苦しい」
バルセロナでスポーツディレクターを務めていたハビエル・ボルダス氏が、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」のインタビューで、昨季終了後に大きな注目を浴びたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの退団騒動に言及。エースの行動を「見苦しく、間違いだった」と糾弾している。
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バルセロナは昨季リーグ3連覇を逃し、無冠を避けるためにもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇に全力を注いでいた。ところが、新型コロナウイルスの影響で大会はベスト8からポルトガルでの集中開催となり、さらに本来のホーム&アウェー方式から一発勝負とこれまでにない異例の形式が採られるなか、バルセロナは準々決勝でバイエルンに2-8と歴史的な大惨敗を喫した。
そして、バルセロナが12年ぶりに無冠でシーズンを終えた直後、世界中が衝撃を受けたのがメッシの退団騒動だ。これまでバルサ一筋を貫いてきたクラブの象徴的存在が、ブロファックス(スペインの内容証明郵便)を通じて退団希望の意思を伝えたと大きく報じられた。
メッシとバルセロナとの契約は2021年6月30日まで。しかし、期限までにメッシが申し出れば毎シーズン終了後に契約を解除できるという条項が存在していたとされ、メッシ側が違約金7億ユーロ(約880億円)が設定されている契約の解除を求める一方で、クラブ側は所定の金額が払われない限り放出を認めないとの主張を一貫し、双方の意見が対立した。退団は確実かと思われていたが、最終的に今季は残留することで合意に至った。
当時、バルサのスポーツディレクターだったボルダス氏は、「彼は勝者で、バルサを愛している。チャンピオンズリーグで2-8と敗れたことで、きっと彼は嫌になり、退団を決断したのだろう」と推察した。しかし、すでに期限を過ぎていた条項であるにもかかわらず、メッシが退団を申し出たことにはこのように厳しい見解を述べている。
「あれは見苦しかったし、間違いだったと思う」
一方でボルダス氏は、「でも、メッシだって間違える時はある。幸運なことに、彼はピッチの上ではほとんどミスを犯さない。彼は勝ち続けることを望んでいて、バルサではそれがもうできないと感じたのだろう」と、一定の理解も示していた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)