「奇妙な失点」 横浜FM、悲劇の“30mオウンゴール”…海外で反響拡大「GKが同僚を撃つ」

Jリーグデビューを果たしたGKオビ・パウエル・オビンナ【写真:Getty Images】
Jリーグデビューを果たしたGKオビ・パウエル・オビンナ【写真:Getty Images】

22歳GKオビ・パウエル・オビンナ、J1デビュー戦で勝利貢献も…不運な失点に海外注目

 横浜F・マリノスは14日、J1リーグ第27節で浦和レッズと対戦し6-2と大勝を収めた。今季のホーム最終戦で攻撃陣が爆発しゴールラッシュを見せたなか、前半に生まれた不運なオウンゴールの反響が拡大。海外メディアが「奇妙な失点」と伝えている。

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 今月下旬からカタールでの集中開催で再開されるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場のため、過密日程となっている横浜FMは、この日がリーグ戦32試合目で本拠地・日産スタジアムでの今季最終戦となった。序盤から攻撃陣が躍動すると、前半2分にFWジュニオール・サントスが幸先良く先制ゴール。その後も同10分にFW前田大然、同14分にDF小池龍太と続き、序盤で3-0とリードを広げた。

 そうしたなか同31分、思わぬ形で失点を喫してしまう。浦和MFマルティノスが右サイドのハーフウェーライン付近から、横浜FM最終ラインの背後を狙ってスルーパスを送る。このボールに対し、J1デビュー戦となったGKオビ・パウエル・オビンナが素早く反応。最終ライン裏のスペースをカバーすべく、ゴール前から勢い良く飛び出して、相手のスルーパスをクリアしようとした。しかし、蹴り出したボールは帰陣していたDF伊藤槙人を直撃し、そのまま約30メートル先の無人のゴールへ転がり込むという不運なオウンゴールとなってしまった。

 この珍しいシーンに海外メディアも反応。スポーツ専門局「ESPN」ブラジル版が「日本のGKパウエル・オビンナが横浜での試合で奇妙な失点」と伝えれば、衛星放送「スカイ・スポーツ」オーストリア版も「30メートルからの奇妙なオウンゴール! ゴールキーパーがチームメートを撃つ」と見出しを打ち、「これ以上愚かなことはない」と綴った。

 22歳GKのオビは東京五輪世代で、将来を嘱望される逸材だ。このシーンでは積極性が仇となってしまったが、フル出場で6-2と勝利に貢献。待望のJ1デビューを果たし、大きな一歩を踏み出した。

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