「ファイターっぽく見えるかな」 遠藤航、“秘密兵器”導入に込めた“デュエルマスター”の矜持とは?
守備的MFが注目されづらい現状に、「サッカーの見方も変化してくれればという思いもある」
日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が15日、オンライン会見に登壇。デュエルへのこだわりや新たに試しているマウスピースの導入について語った。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
現地時間13日の国際親善試合パナマ戦で、日本は3-4-2-1システムでスタート。前半をスコアレスで折り返したなか、停滞した状況を打破すべく、森保一監督は後半頭からボランチのMF橋本拳人(ロストフ)に代えて遠藤を投入。遠藤は中盤の潰し役としてだけでなく、ボールを引き出して起点となり、MF久保建英(ビジャレアル)やMF鎌田大地(フランクフルト)の持ち味を引き出した。MF南野拓実(リバプール)が決勝PKを奪取したシーンも、遠藤が久保につけたくさびから始まったものだった。
遠藤は後半45分間のみの出場で、チーム2位の10デュエル(勝率60%)を記録(データ分析会社「オプタ」調べ)。また10本以上の敵陣パスを記録したなかでは、成功率が両チーム含めてベスト(88.2%/17本中15本成功)という充実の内容だった。
縦につけるパスに関しては、「もともと(自分の)特徴としてあった」としつつ、当たりの激しいブンデスリーガでの経験が生きているという。
「相手のプレッシャーのかけ方と味方がどこにいるのか。(相手と自分たちの)両チームのシステムを見て、どこでボールを受ければ縦につけやすくなるなど、ポジショニングを意識しています。ブンデス1部のプレッシャーの中でやれていることも自信になっていると思います」
今回の遠征から、シュツットガルトでの出会いからマウスピースを現地で作ってもらい、試している段階だが、そこにはアタッカーなどに比べて日の当たる機会が少ない“潰し役”へのこだわりも込められている。
「基本的には歯を守ること。あとは今の自分のイメージに球際やデュエルの強さもあるので、見栄え的にファイターっぽく見えるかなというところもあります(笑)。アタッカーが注目されるのは仕方ないけど、守備的MFはあまり注目されづらい今、ブンデスで一番とか“デュエルマスター”と取り上げてもらっているので、僕だけでなく注目されるようになっていけば嬉しいし、サッカーの見方も変化してくれればという思いもあります」