アギーレ監督の信頼は絶大 本田がベネズエラ戦で2試合連続でゲームキャプテンに
本田は暫定を強調も、再びキャプテンマークを巻く
日本代表MF本田圭佑が9日に日産スタジアムで行われるベネズエラ戦で2試合連続でゲームキャプテンを務めることが決まった。ハビエル・アギーレ監督が代表初陣となった5日のウルグアイ戦に続き、本田にキャプテンマークを託すことを明言した。
本田自身はウルグアイ戦後、主将就任が暫定的なものであると強調。「完全に任せられたのか? そういうわけではないと僕は思いますけど。マコがいればマコが巻いてたのかなと思ってます」と話し、2010年南アフリカワールドカップから代表主将を務め、今回の合宿で負傷離脱したフランクフルトMF長谷部誠の代役であるとしていた。
また、キャプテンの重責がもたらす“窮屈さ”も本田は好ましく感じていないようだった。
「いろいろあるでしょ。キャプテンなのにこの場で喋らなかったら、みなさんにも言われる。ホントに面倒というか、義務みたいなものも発生しちゃうじゃないですか。割と自由にいきたい。自分自身のパッションも大事にしていますし、そのパッションを押し殺しながら、長谷部さんみたいに毎回、キャプテンらしい振る舞いができる保証がない。そういう意味で僕は今のところマコが一番ふさわしいと改めて思ってます」
試合や練習に臨む前のルーティーンを大事にしたい本田はキャプテン就任に伴うメディア対応などの義務も敬遠したい素振りを見せていた。
しかし、アギーレ監督はそんな本田をキャプテンとしてチームの中心に据えようとしている。インテルで副キャプテンに就任したDF長友佑都らリーダーの素養を備える選手がグループ内にいる中で、すでに本田、GK川島永嗣、DF吉田麻也の3人をキャプテンとして指名。ウルグアイ戦から先発を5人入れ替えるベネズエラ戦に関しても、2試合連続で右ウイングで先発することが決定的な本田を再びゲームキャプテンに任命した。アギーレ監督の中で本田に対する信頼は絶大なようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web