闘病中の韓国英雄MF、“奇跡的”な病状好転を母国報道 「病魔との戦いに必ず勝つだろう」
膵臓癌を患う元韓国代表MFユ・サンチョル氏、最新の検査で急速な回復が判明
かつて横浜F・マリノスや柏レイソルなどでプレーした元韓国代表MFユ・サンチョル氏は現在、膵臓癌を患い闘病中となっている。韓国メディアによると、最新の診断結果で急速な病状の好転が見られ、「奇跡に近い」と言われるほど良好な状態になっているという。
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現在48歳のユ・サンチョル氏は、J1リーグで通算113試合44得点を記録。横浜FMには1999年から2000年と、2003年から2004年の2度在籍し、リーグ優勝も経験した。引退後は指導者の道に進み、昨年5月に仁川ユナイテッドFCの監督に就任するも、同年11月にステージ4の膵臓癌であることを公表した。
これを受け、今年2月12日に韓国で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第1節の全北現代戦(2-1)では、横浜FMサポーターが「頑張れ!ユ・サンチョル」と記した横断幕を掲げた。その後、同23日に行われた横浜FMの開幕戦にユ・サンチョル氏が来場してサポーターに挨拶。サポーターからエールを送られるというシーンもあった。
以降も闘病生活は続いていたが、ここに来て好転の兆しが強くなっているようだ。韓国紙「朝鮮日報」は、「病魔との戦いに必ず勝つだろう」と見出しを打ち、闘病の経緯を改めて詳報。ユ・サンチョル氏が6月に13回の化学療法を終え、以降は飲み薬での治療を継続しながら運動も再開していたことを伝えたうえで、次のように直近の検査結果に触れている。
「9月のCT検査では『癌がほとんど消えた』という所見を得て、MRI検査でも同様となった。転移していた癌も相当部分が消え、担当医は『1年でこれほど状態が良くなるケースはほとんど見たことがない。奇跡に近い』と表現した」
まさに奇跡的な回復を見せており、記事では「ストレスの多い監督業の復帰はまだ時間が必要だが、現場に戻ることが考えられるほどには好転した」ともされている。現役時代は闘志あふれるプレーでピッチ上の相手に立ち向かってきたユ・サンチョル氏。強靭な精神力と肉体で病をも克服し、指揮官としてピッチに戻る日も遠くないのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)