ポドルスキ、“エジル外し”の古巣アーセナルを批判 「チームから蹴り出すなんて」「全員が敗者」

アーセナルでは構想外の元ドイツ代表MFメスト・エジル【写真:Getty Images】
アーセナルでは構想外の元ドイツ代表MFメスト・エジル【写真:Getty Images】

ポドルスキは「彼が何かをしていたとしても、やってはいけない」と元同僚エジルを擁護

 アーセナルに所属する元ドイツ代表MFメスト・エジルは、ミケル・アルテタ監督の構想外となり、プレミアリーグとUEFAヨーロッパリーグの両方でメンバーから外れている。2013年から長期にわたりクラブに在籍するスター選手の扱いについて、かつてアーセナルでも活躍した元ヴィッセル神戸で現在は現在トルコのアンタルヤスポルに所属する元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキが、苦言を呈している。ドイツ紙「ビルド」のコメントを英スポーツメディア「Sportskeeda」が報じている。

 エジルは新型コロナウイルスによる中断の前、3月に行われたウェストハム戦に出場して以降、公式戦でプレーする機会すら与えられていない。レアル・マドリード、アーセナルで数々のゴールを演出してきたプレーメーカーは、週給35万ポンド(約4800万円)というクラブでも屈指の高給取りにもかかわらず、戦力外。こうした現状にポドルスキは、「ビルド」紙で疑問を投げかけた。

「背景に何があるのかわからない。でも、クラブで6、7年目のシーズンを迎えた選手をチームから蹴りだすなんて、絶対に許されるべきではない。そんなことはするべきではないし、舞台裏で何が起きていたとしても、彼が何かをしていたとしても、やってはいけないことだ。彼はピッチで格の違いを見せられる。同僚に対しても、クラブに対しても、ネガティブな存在ではなかった。この状況は全員が敗者の状況だから、余計に寂しいよ。こんな終わり方をしてはいけない。この数カ月、アーセナルはクラブとして、この件についてポジティブではない」

「Sportskeeda」は、2021年1月の移籍市場でエジルがクラブを離れる可能性があるとし、その行先については「アメリカや中東」を有力としつつも、「もし、彼が高い質を供給し続ける自信があるなら、ヨーロッパに残るかもしれない」と、稀代のプレーメーカーの今後を予想している。

 ポドルスキをはじめ、多くの人がこのようなエンディングは望んでいなかったはずだが、アルテタ監督が率いている以上、再びアーセナルで活躍するエジルの姿を見るのは難しいのかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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