「無謀なタックル」 エバートンGK、腹部への“野蛮キック”に英騒然「この事件も物議」
エバートンGKピックフォードがマグワイアの腹部を蹴り上げるプレーが波紋
エバートンは現地時間7日、プレミアリーグ第8節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、1-3で敗れた。開幕5戦無敗(4勝1分)からの3連敗と急失速するなか、イングランド代表GKジョーダン・ピックフォードが相手DFハリー・マグワイアに見せたラフプレーが物議を醸しており、英メディアは「ピックフォードが新たに無謀なタックルを敢行」と取り上げている。
今季のエバートンは開幕からリーグ戦4連勝、公式戦では7連勝と完璧なスタートダッシュを決めていたが、リーグ第5節のリバプール戦で2-2と引き分けて以降、第6節サウサンプトン戦(0-2)、第7節ニューカッスル戦(1-2)と2連敗を喫していた。
ユナイテッド戦は前半19分、MFベルナルジが先制点を奪い幸先の良い出だしとなったが、同25分、32分と立て続けに相手MFブルーノ・フェルナンデスにネットを揺らされると、後半アディショナルタイムに相手FWエディンソン・カバーニに移籍後初ゴールを許し、逆転負けを喫した。
リーグ3連敗となったエバートンだが、英メディアは守護神のピックフォードが見せたワンプレーに注目している。問題のシーンが起きたのは1-2で迎えた後半15分、相手FKからの高いクロスをキャッチしようと跳んだ際、目の前のマグワイアにブロックされてファンブルしてしまう。こぼれ球を押し込もうとするマグワイアに対し、慌てたピックフォードがクリアしようとするが、振り上げた左足はマグワイアの腹部を蹴り上げる形となった。
結局、主審は直前のマグワイアのファウルを取ったものの、英メディア「SPORTS JOE」は「ピックフォードが新たに無謀なタックルを敢行」と見出しを打ち、「膝を壊すチャレンジでファン・ダイクを負傷させてわずか3週間だが、彼は再びやらかした」と指摘。リバプール戦でオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクに重傷を負わせた危険なタックルを振り返り、「言うまでもなく、この事件も物議を醸している」と綴っていた。
また、英ラジオ局「talk SPORTS」も「『コントロール不能』ピックフォードはマージーサイド・ダービーで審判を務めたマイケル・オリバーとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のおかげで、マグワイアへの“野蛮キック”は再び罪を免れた」と大々的に取り上げ、リバプール戦で主審を務めたマイケル・オリバー氏がユナイテッド戦ではVAR担当だったことを強調していた。
ピックフォードはリバプール戦でのファン・ダイクへの危険タックルも、VARのジャッジは入らずに難を逃れていた。ユナイテッド戦でもマグワイアにラフなタックルを見舞い、またもファウルの対象にならなかったことで、ピックフォードのプレーに対する注目度がより一層高まることになったのは確かだ。