伝説の「しゃちほこシュート」を完全再現! 元Fリーグ“得点王”が語る超絶プレーの極意とは?
【元フットサル日本代表FP渡邉知晃の“ゴールの極意”|第1回】「世界一のフットサル選手」リカルジーニョが見せた衝撃の一撃を解説
サッカーとフットサルは、ともにどちらがより多くのゴールを相手から奪ったかを競うスポーツだ。対戦する2つのチームは、相手からゴールを奪おうとし、自分たちのゴールを守ろうとする。だからこそ、ゴールを決めることは最も難しい作業になる。
そんなゴールを奪う作業を得意とし、結果を残してきたのが、立川・府中アスレティックFCに所属する元フットサル日本代表のFP渡邉知晃だ。渡邉は、2017-18シーズンに45ゴールを記録し、日本人の1シーズンの最多得点記録を大きく塗り替えた。Fリーグでは名古屋オーシャンズが絶対王者として君臨しており、同クラブの選手が得点王に輝くことも多い。そんななかで、他クラブの選手がこれだけのゴールを量産して得点王に輝くのは異例の結果だ。
今企画では現在もFリーグで、その得点力を誇示し続けている元フットサル日本代表FPの渡邉に、フットサルやサッカーをプレーする際に役立つゴールの極意を伝授してもらう。第1回目で取り上げるのは、Fリーグの歴史のなかでもベストゴールの一つに数えられるだろう、伝説の「しゃちほこシュート」だ。
これは、かつて名古屋に所属し、「世界一のフットサル選手」との呼び声も高いポルトガル代表FPリカルジーニョが決めたシュート。ペナルティーエリア内のピッチ中央でゴールを背にしてボールを足もとに収めたリカルジーニョは、ボールを両足で挟み、そのまますくい上げるようにしてボールを浮かせてGKの頭上を抜くスーパーゴールを決めた。
渡邉自身はこの形でゴールを決めたことはないと言うが、ゴールを背にした状態でボールを持った時の選択肢としては持っていると言い、「このシュートは主にフットサルで使えるシュートになると思いますが、ゴールを背にしてボールを収めた時、フットサルでは反転シュートを警戒してGKがシュートコースを消しに前に出てくるのがセオリーになっています。その前に出てきたGKの頭上を抜くのがこのシュートです」と説明した。
では実際にどうやれば、このシュートを打てるのだろうか。
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