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ベンゲル、マラドーナの“神の手”ゴールに苦言 VARの必要性を強調「私からすれば悪魔の手」
ベンゲル氏がVARの必要性について言及…マラドーナの“神の手ゴール”は「認められなかった」
長年イングランド・プレミアリーグのアーセナルで監督を務め、Jリーグの名古屋グランパスでも監督経験のあることで知られるアーセン・ベンゲル氏が、元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナ氏の“神の手ゴール”が称賛されていることについて、若い世代に悪影響と苦言を呈している。英紙「ザ・サン」が伝えた。
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歴史に刻まれるゴールが生まれたのは、1986年メキシコ・ワールドカップ(W杯)準決勝のアルゼンチン対イングランド戦でのこと。「5人抜きドリブルシュート」とともに、相手GKが飛び出してきた際の空中戦でマラドーナ氏があたかもヘディングしたかのように手に当てて決めたゴールは“神の手”として今もなお語り継がれている。
しかし、ベンゲル氏は「私からすれば、マラドーナのハンドは“神の手”ではなく“悪魔の手”。もしVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)があれば、あのゴールは認められなかった」とコメントしている。
「人々はアンフェアなジャッジにより生まれたあのゴールをもてはやし、子どもたちに正しく行動するよう促さない。私は何度も不公平なジャッジに苦しんできた。試合に負けだけでも十分に辛いのに、誤審のせいで負けるとなれば最悪。審判のミスの回数を減らす必要がある」
VARの必要性を強調したうえで、エバートンのイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードの“危険タックル”によりリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが大怪我を負ったにもかかわらず、審判がピックフォードのファウルを取らなかったことで大きな議論を引き起こした先月の“マージーサイド・ダービー”での一件に関しても言及している。
「エバートン対リバプール戦のときにVARが完全に脱線していたことは認識している。ただ、審判はジョーダン・ピックフォードのチャレンジを見逃したかもしれないが、VARは見逃していなかった。エバートンのGKは退場となるべきだった」
審判が決断を下す機会が減り、誤審も減ったものの、必要なときにはきちんと介入するべきとの見解も示している。
(FOOTBALL ZONE編集部)