バルサ相手に奮闘 ディナモ・キエフ“緊急GK”の好守に称賛 「並外れたパフォーマンス」
Bチームから招集した18歳ネシェレット、2失点するも計12セーブを記録
ウクライナの名門ディナモ・キエフは、現地時間4日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第3節でバルセロナと対戦。1-2で惜敗したが、コロナの影響による緊急起用でCL初出場を果たした18歳のGKルスラーン・ネシェレットの大活躍が注目を浴びている。
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ディナモ・キエフはチーム内で新型コロナウイルスの感染が拡大。トップチームのGK2人はコロナの検査で陽性となって離脱したため、Bチームから急きょ選手の招集を余儀なくされていた。そこで出番が回ってきたのが、18歳のネシェレットだった。
強豪バルセロナとの試合がCLデビューとなったネシェレットだったが、大舞台で堂々たるパフォーマンスを披露。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシのPKで先制を許したもの、0-1で迎えた後半13分にはメッシが放ったトップコーナーへの鋭いシュートを右手一本で防ぐなどビッグセーブを連発した。
バルセロナのクラブ公式ツイッターは、メッシのFKが阻まれたこのシーンについて「メッシは25メートルの位置から絵に描いたような完璧なFKを放ったが、ルスラーン・ネシェレットがセーブした」と伝えている。
結果的にディナモ・キエフは1-2で敗れはしたが、18歳の新鋭GKは確かな爪痕を残していた。英サッカー情報サイト「Whosscored.com」のツイッターによれば、ネシェレットはこの試合で12セーブを記録。1試合でのセーブ数としては2013年以降での最多記録で、「並外れたパフォーマンス」と称された。
ネシェレットは試合後、自身のCLデビューについて「おとぎ話の中にいるようだった」と振り返っている。UEFA公式サイトは選手のコメントを以下のように伝えた。
「この素晴らしいスタジアム(カンプ・ノウ)でプレーすることは、すべてのサッカー選手にとっての夢だ。メッシのPKは素晴らしかったよ。PKに関してもメッシは世界最高の1人。このようなトップレベルの相手と対戦するチャンスを得られて本当に幸せだ」
コロナ禍で舞い込んできた思いがけないチャンスだったが、この試合は未来ある18歳に大きな自信を与える一戦となったようだ。