“左の久保”継続か、浅野抜擢か…中島未招集で残る“2列目問題” 森保監督「あえてスペシャリストを…」
11月のオーストリア遠征に臨むメンバー24名を発表、中島は前回に続き招集外
森保一監督率いる日本代表は5日、11月のオーストリア遠征に臨むメンバー24名を発表した。10月のオランダ遠征に続いて、今回は国際親善試合パナマ戦(13日)とメキシコ戦(17日/日本時間18日)の2連戦。新型コロナウイルスの影響もあり、10月に続き国内組は招集せず、海外組だけで構成された。そのなかで、これまで森保ジャパンの中心として2列目左を支えてきたMF中島翔哉(ポルト)は、前回に続いて招集されず。攻撃を活性化するためにも、“本職”がMF原口元気(ハノーファー)しか招集されていない左サイドハーフは一つの“キー”となりそうだ。
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「あえてスペシャリストを呼んでいないわけではないんですが……」
5日のメンバー発表記者会見で、森保監督はそう語った。10月のオランダ遠征、今回の遠征でも左の“スペシャリスト”中島を招集せず。前回は所属チームで「長期間プレーしていなかった」ため未招集となったなか、今回は徐々に出番は増えつつあるものの、確固たる地位は築いておらず、メンバー入りとはならなかった。そのため先月に引き続き、左サイドハーフの“スペシャリスト”は原口のみとなった。
10月はオランダへ遠征し、昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動を実施。アフリカ勢との2連戦を戦い、カメルーンに0-0、コートジボワールには1-0で勝利を収めた。この2連戦で2列目左サイドに入ったのは、カメルーン戦が原口、コートジボワール戦はMF久保建英(ビジャレアル)だった。
久保は所属のビジャレアルでも今季プレーしているポジションとはいえ、当時は出場機会が限られており、“本職”とは異なる役回りの中でミスも散見。定位置の右サイドハーフだと周囲との連係も向上した可能性はあるが、左サイドでの出場となったコートジボワール戦はアピールに成功したとは言えない出来となってしまった。
そのなかで、今回も招集メンバーに変わりはなく、森保ジャパンが立ち上げ当初から積み上げてきたシステム「4-2-3-1」を採用するならば、再び同じ“問題”が浮上する。森保監督は会見で次のように答えている。
「選手のチームでの活動を見ているなかで選手がどのような状況、コンディションにあるかを見ながら招集している。システムの変更や組み合わせ、誰かが怪我をしたらということも含め、左だけでなくポジションの部分も考えている」