移籍金100億円の選手へ

「ある時点で我々は（仏2部）ディジョンとの交渉を成立させた。6カ月間猛プッシュしてミランは期限付き移籍を受け入れた。下手くそという評価をされていた19歳の少年は、8得点8アシストを決めたんだ。そして個人的には、彼は世界一のストライカーになったと思う」

　オーバメヤンは、2008年のディジョンへの移籍を契機に実戦感覚を取り戻していく。その後もサンテティエンヌなどへレンタル移籍を繰り返し、13年に移籍したドルトムントで才能を開花した。現在、その移籍金は100億円とも言われている。

　ミランはストライカーのポテンシャルを見極められず、開花できなかった。今季開幕前にセビージャから3000万ユーロ（約38億円）を費やし、コロンビア代表FWカルロス・バッカを獲得したが、市場での評価はオーバの方が断然上だ。逃した魚はあまりに大きかった。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images