久保建英は「短時間で面白いプレーを見せた」 痛恨の“決定機逸”も…現地記者は好印象

ラジオ局「カデナ・セール」のハビエル・シドロ記者【写真:高橋智行】
ラジオ局「カデナ・セール」のハビエル・シドロ記者【写真:高橋智行】

シドロ記者は久保に好印象も「チームが守備面で苦しんだ」ことを強調

 試合後、スペインのラジオ局「カデナ・セール」のハビエル・シドロ記者をスタジアムで捕まえ、バジャドリード戦での久保のプレーの印象について語ってもらった。

「今日は出場時間が短かったので、あまりタケ・クボの姿を見ることができなかったが、彼はその短時間の中でも、あと一歩で試合を決めるようなプレーで存在感を示したし、チームに酸素を供給するかのようにボールを入れるといった、面白いプレーを見せる瞬間があった」と評価した。

 しかし、「試合終盤はビジャレアルが後ろに引いて徹底的にゴールを固めたことにより、タケにできることはほとんどなかった。チームが守備面で苦しんだため、そこまで素晴らしい時間を過ごすことはできなかったと思う」とバジャドリードの反撃を受けたことにより、攻めに出る機会が少なかったことを強調した。

 リーグ開幕から8試合を戦い4勝3分1敗で勝ち点15を獲得し、暫定ながらも3位に浮上したビジャレアルは、この後、中2日で5日にホームで行われるELグループステージ第3節でマッカビ・テルアビブ(イスラエル)と対戦する。エメリ監督がELで大幅なローテーションを実施していること、そしてバジャドリード戦でベンチスタートだったことを考慮すると、マッカビ戦で久保に再び先発出場のチャンスが訪れる可能性は高いだろう。1得点2アシストという結果を残した前回のELホームゲーム、スィヴァススポル(トルコ)戦で見せたようなハイパフォーマンスを期待したい。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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