“空飛ぶオランダ人”よ永遠に スペイン紙がクライフ氏が残した伝説の“14”ゴールを特集

忘れえぬ14の軌跡

 ヨハン・クライフ氏はがんとの闘病の末、24日にこの世を去った。ヨーロッパ各紙は、その偉大な功績をたたえている。スペイン紙「マルカ」は、現役時代にクライフ氏が挙げた得点の中から現役時代の背番号「14」とかけて“極上の14ゴール”を紹介している。

 「フットボール界にとって最も象徴的な『14番』、忘れえぬ14ゴール」と銘打った特集では、プロ初ゴールを皮切りにスーパーゴールの数々を振り返っている。記念すべき初得点は、アヤックス下部組織時代に約300人との競争を勝ち抜いてトップデビューを果たし、1964年11月15日のフローニンゲン戦で挙げた。

 特に、馴染み深いのは、74年に行われたワールドカップ西ドイツ大会準々決勝ブラジル戦でのゴールだ。1点をリードしたオランダは後半25分、後方からのビルドアップでブラジルを翻弄し、左サイドのルート・クロルがクロスを上げる。これに背番号14がいち早く反応すると、鮮やかなジャンピングボレーで勝利を手繰り寄せる追加点を奪い、サッカー王国に引導を渡した。

 この得点以外にも、クライフの圧倒的なテクニックとイマジネーションを発揮した得点が数多く取り上げられている。例えば、バルセロナ加入後1年目にしてリーガ制覇を果たした73-74シーズン、アトレチコ・マドリード戦でのこと。右サイドからのクロスに対して、クライフは体をねじって飛び込む。そこで選択したのはなんと、右足のバックヒールでのボレーシュートだった。このシュートがGKの頭上を破ると、本拠地カンプ・ノウは熱狂のるつぼと化したという。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング