J村井チェアマン、不祥事が相次ぐ“原因”を説明 「意識が向きがちだった」「一番の責任は私自身」

Jリーグの村井満チェアマン【写真:高橋学】
Jリーグの村井満チェアマン【写真:高橋学】

村井チェアマンが実行委員会後の記者会見で不祥事について言及

 Jリーグの村井満チェアマンが2日、実行委員会後の記者会見に出席し、度重なる不祥事について言及した。Jリーグでは、10月に入ってからアルビレックス新潟、ベガルタ仙台で不祥事が発覚。さらに、同26日にはガンバ大阪FWアデミウソンが道路交通法違反容疑で任意捜査されていることがクラブから発表されていた。

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 まず同15日に新潟が、FWファビオが9月に起こした道路交通法違反(酒気帯び運転)で任意捜査されていたと発表。また、その同乗者だったFWペドロ マンジーも任意捜査の対象となっていた。10月19日には両者契約解除となり、是永大輔社長は年内100%の減俸処分、玉乃淳ゼネラルマネージャー兼強化部長は譴責処分と年内の報酬100%を自主返納することとなった。

 また、同20日には仙台に所属するMF道渕諒平が女性とDVトラブルを起こしていたと週刊誌に報道され、クラブは「認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていたことから、同選手に事実関係を確認した上で、10月20日付けで契約解除を決定いたしました」と発表。クラブ側は、トラブルを8月14日に認識し、同選手の事情聴取を行ったうえで、弁護士を通して対応し、9月5日に示談が成立したと報告を受けていたとしていた。

 さらに同26日、G大阪FWアデミウソンが道路交通法違反(酒気帯び運転、報告義務違反)の容疑で任意捜査されたと発表。大阪・茨木市内の高速道路(近畿自動車道内)でアデミウソンが運転する自動車が追い越し車線を走行中、左前側ボディーを走行車線の自動車と接触し、本人は認識しないままクラブハウスに到着。その後、大阪府警察本部交通部・高速道路交通警察隊から任意同行を求められた。その際、アルコール検査の結果、基準値を超えるアルコールが検出され、謹慎処分が決まっていた。

 これを受けて、この日行われた実行委員会の前には村井チェアマンが各実行委員に対して「コンプライアンスに関わる事案について再度注意徹底を呼びかけた」という。そのなかで、なぜこのような不祥事が相次いだのか、村井チェアマンの見解を示した。

「2月からずっと感染対策の意識を集中してシフトしていた。一方でクラブの経営陣は財政的なところに集中していた。そのなかで、我々はホームタウンにあって地域の手本にあるということを忘れてしまったのではないか。財務的対策やコロナ対策、サッカーの運営、選手サイドからしたら過密日程でサッカーをこなすことに意識が向きがちだった。何のためにクラブが存在しているのか、前提認識の視点がぼやけた。一番の責任は私自身。連日コロナ対応していて、こういう時こそしっかり足もとを見つめるように私の方から号令をかけるべきだったのではないかと深く反省している」

 Jリーグにとっても大きな痛手となったこれまでの不祥事。再発防止に努めなければいけない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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