来季の残留条件はイタリア杯制覇 ミラン名物会長がミハイロビッチ監督に厳命

再三に渡る現場介入の無視で確執か

 鬼軍曹の続投条件はユベントスを撃破してのカップ戦優勝。そして、現在のチームについては「見たくないミラン」とまで酷評している。

 トップ下を置く攻撃的なサッカーを好むベルルスコーニ会長だが、ミハイロビッチ監督は今季序盤にあっさりと見切りをつけた。日本代表FW本田圭佑、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラ、ジェノアに期限付き移籍で去った元U-21スペイン代表スソがトップ下でテストされたが、結果を出せなかった。

 ミハイロビッチ監督は来季ラツィオ監督就任の声も出ている。地方クラブのサッスオーロを7位まで躍進させているエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督が来季ミランにやってくるとも地元メディアは報じている。

 前線の駒不足を露呈し、ここにきて失速気味のミランにとって、王者ユーベを倒すことはあまりに至難の技。現場介入の甚だしい名物オーナーの明確に打ち出した、カップ戦敗北時のミハイロビッチ解任路線は、終盤戦のチームにさらなる負の作用をもたらす可能性もある。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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