“神奈川ダービー”で敗戦の横浜FC、“狙い”の攻撃が機能し切らず 無得点のなかで収穫は?
決定機の数で上回ったこと、新戦力のテストが横浜FCの収穫か
ただそのなかでも、中山は前半8分に一瞬のスピードでフリーになり、グラウンダーのクロスを最終ラインの裏に送ってCKを獲得。同31分にはFKの流れから中山のクロスに杉本がダイビングヘッドを放つがポストに弾かれる。さらに後半2分、一美のヒールパスで裏に抜け出した中山がペナルティーエリア内に持ち込んでシュートを放つが、GKのファインセーブに阻まれた。
いずれもゴールが生まれていてもおかしくない場面で、「2人ともパフォーマンスは悪くなかった。チャンスもあったし、今後に期待ができる」と指揮官も手応えを得たようだ。
後半33分にベンチに退いた杉本は、「もっと相手を脅かすようなプレーがしたかった」と悔しさをにじませた。チームが失点したのはその直後のことで、杉本に代わった草野が湘南のCBまで突出したからところからプレスにズレが生じ、浮き玉のパスから裏に抜けた指宿にフィニッシュを決められた。
終盤、横浜FCは途中投入の斉藤光毅が切れ味鋭い切り返しから決定的なクロスを2回送ったが、瀬沼優司と皆川佑介が決め切れず。2戦連続の無得点での敗戦となったが、決定機の数では湘南よりも多く、新戦力もテストできたことは収穫と言えるだろう。