ハリルジャパンに新オプション誕生か キャリア初の左MF挑戦を果たした柏木の戸惑いと手応え

「正直一番自分が戸惑っていた」

 サッカー人生の中で初めての経験に戸惑いながらのプレーになった。日本代表MF柏木陽介(浦和)は、24日のワールドカップアジア2次予選アフガニスタン戦で先発出場。慣れない左サイドハーフでのプレーとなったが、持ち前の運動量豊富にボールタッチを増やすプレーは見せた。

 浦和でも、古巣の広島や世代別代表でも、柏木は常にトップ下かボランチといったピッチの中央のプレーヤーとしてキャリアを築いてきた。しかし、この日に与えられた役割はダイヤモンド型の構成となった中盤の左サイド。プレー範囲に制限はなかったものの、役割に戸惑った面があったという。

「初めてだったからね。正直、自分が一番戸惑っていた。後半は相手が疲れてきたのが分かったし、慣れてきたのもあったから別に大丈夫かなという感じだったけど。今までのサッカー人生でサイドに流れることはまずなかったから。でも、外を埋めたり、中に入ってきたりをもっとうまいこと、タイミングを図ってやれば良かったし、一回下がることで(長友)佑都が高い位置を取れたのかなっていうのもある」

 前半は柏木のいる左サイドにボールが集まった。攻撃参加が持ち味の長友がシュートに絡む場面もあり、左サイドで組み立ててそのまま人数を掛けて突破するか、逆サイドに一気にサイドチェンジするかという二択の攻撃を作り上げた。柏木がボールを多く触れることで、試合の主導権を完全に奪い、カウンターのリスクを軽減する効果もあったと言えるだろう。

 

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