「アザールは頭の中で分かっている」 待望の復活弾もレアルでの“厳しい現実”を現地紙指摘
ウエスカ戦で392日ぶりのゴールを決めるも、得点直後に喜びを露わにすることはせず
レアル・マドリードは現地時間10月31日のリーガ・エスパニョーラ第8節ウエスカ戦に4-1と大勝し、ライバルのバルセロナがアラベス相手にドロー(1-1)に終わったのを横目に着々と勝ち点を稼いでいる。さらにポジティブなニュースはベルギー代表MFエデン・アザールの392日ぶりのゴールだが、本人には喜ぶ暇はまったくないようだ。
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試合が動いたのは前半40分のこと。この日スタメンで起用されたアザールはウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデの縦パスを受けると、ペナルティーエリア外から思い切りよく左足を振り抜く。この一撃がゴール左隅へと突き刺さった。
アザールの先制弾によって勢いに乗ったレアルはその後、元フランス代表FWカリム・ベンゼマの2得点とバルベルデのゴールによってウエスカを圧倒。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で1分1敗スタートとなった鬱憤を晴らす形となった。
特に、アザールにとっては大きな一戦となった。昨夏レアルに鳴り物入りで加入しながらも、立て続けの負傷離脱によって1年以上にわたってゴールを揺らすことができなかった。それだけに試合後、クラブ公式チャンネル「レアル・マドリードTV」で「ファンのためのゴールだ。ゴールはもちろん自信を与えてくれる」と感謝の念を告げている。
ただしその一方で、スペイン紙「マルカ」は「現実として、このゴールがニュースであってはならないことを、アザールの頭の中では分かっている」と、チームに貢献しきれていない現状について指摘。実際、ゴールを決めた直後のアザールは喜びを露わにすることはなかった。
ジネディーヌ・ジダン監督体制のレアルはブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールやMFロドリゴら若手選手を積極的に起用し、チーム競争が激しくなっている。これまでの実績に長けているアザールだが、今後も気を抜くことはできないだろう。