浦和アタッカー陣が“大ブレーキ” 2試合9得点の攻撃力はなぜ沈黙したのか?
3バックの大分を崩せず、スコアレスドローで3連勝を逃す
浦和レッズは31日、大分トリニータとのアウェーゲームでスコアレスドローに終わり、今季3度目の挑戦となった3連勝を達成することはできなかった。
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浦和は10月10日のサガン鳥栖戦に1-0で勝利したところから好調の波に乗り、柏レイソル戦の引き分けを経て、ベガルタ仙台に6-0、セレッソ大阪に3-1の勝利を収めて大分に乗り込んだ。
しかし、この大分戦では3バックの相手に噛み合わない箇所が多く発生。大槻毅監督はここ2試合で9得点を奪ってきた攻撃陣が沈黙した点について、ビルドアップのところから対応しきれていない面があったことを話している。
「攻撃のところでボールの動かし方とか、どこの入り口を使って入るというところをもう少しやりたかった。準備段階では相手のメンバーもどういう形でやってくるかも分からないので、どちらかというとゲームの中でアジャストしていくようなところが必要だった。後半は、向こうの強度が少し落ちてきたところでウチがボールを保持している時間があったように思います。ただ、そこから先のところで、ちょっとした隙を突くようなところを表現できれば良かった」
特に前半は、ここ数試合で攻撃の最終局面にも顔を出して厚みを出しているMF長澤和輝とMFエヴェルトンのダブルボランチが、最終ライン近くまで降りてボールを捌く場面が多く見られた。実際に長澤は「僕たちが降りて人数をかけすぎると前が薄くなるし、全員の距離感がちょっと遠いところもあったと感じていたので、ああいう守備のやり方に対してどうやっていくかというのは、自分たちが改善する上でのテーマになった」と話している。
実際、この日の浦和は2トップのFW興梠慎三とFW武藤雄樹のうち、シュートを放ったのは興梠の1本のみ。右サイドハーフのMFマルティノスは3本のシュートを記録したが、逆サイドのMF汰木康也はシュートがなかった。こうなってくると、なかなかゴールを割るのは難しいだろう。
中2日で浦和は次節、同じく3バックを採用する可能性の高いサンフレッチェ広島と対戦する。この日の課題を移動と回復、ミーティングに準備時間の大半を割かざるを得ない日程でどこまで改善できるのか。今後に控える同様のシステムを採用する相手との対戦に向けても、克服すべきポイントを提示されたと言えそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)