内田篤人氏に見る指導者の在り方 反町技術委員長が“ライセンス”に言及「賛否両論いろんな意見が…」

内田氏がロールモデルコーチとして活躍する理由 「ライセンスをこつこつ取得していく…」

「理由は内田がナショナルコーチングスタッフに入るのに必要なライセンスを持っていないからだ。元日本代表でFIFAワールドカップ出場経験があり、ドイツのシャルケ時代にはUEFAチャンピオンズリーグのベスト4まで勝ち進んだ。そんな内田でも正式にコーチになろうとしたら、ライセンスをこつこつ取得していく必要がある。それを不思議に思う人がいるのも分かるし、賛否両論いろんな意見があっていいと個人的には思っている」

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 そのうえで自身の経験も語っている。若き頃から指導者を志していた身としては、“ライセンス”の重要性も実感している。

「Jリーガーで初めて現役選手のうちから指導者養成コースに通い、最初に取得したC級を足場にバルセロナに留学したり、高校のチームを指導したりしながらS級にたどり着き、36歳で当時J2だったアルビレックス新潟の監督になった我が身を振り返ると、本気で監督の仕事をするのであれば、取るべきライセンスはきちんと取った方がいいと断言できる。選手と監督はまったく別の仕事であり、監督気分で選手をやってはいけないし、選手気分のまま監督をやってもいけないからだ」

 ただ、ライセンスというのは取らせるのが目的ではなく、日本のサッカーをより良くするための指針や方向性を広くコーチたちに伝えるもの。ライセンスを取得してからがスタートとなる。世界に目を向けると、ドイツでは若くて優秀な指導者が次々と出てくる。だが、日本ではなかなか出てこない。

「若くて勢いのある監督を輩出したいと思っているのだが……。これも私に与えられた宿題の一つかもしれない」

 反町技術委員長はそう締めくくり、今後も日本サッカーの発展のため、“指導者”と真摯に向き合っていく覚悟を改めて示した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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