指揮官が絶賛するレフティーMFのパスセンスと運動量

　日本代表の中盤に左利きのテクニシャンが君臨する。柏木陽介（浦和）は、24日のロシアワールドカップ（W杯）アジア2次予選アフガニスタン戦の前日練習を終えると、「自分なりにいい準備はしてきたつもり。いつでも行ける感じです」と、十分な調整ができたと胸を張った。

　17日に行われたメンバー発表記者会見で、バヒド・ハリルホジッチ監督はあらためてレフティーに対する大きな期待を口にしている。

「我々に足りなかった左利きですね。運動量も多い。守備と中盤をつないでくれる。彼の役割は重要になってくる。パワーこそないけど、彼の運動量を買っています。守備も攻撃も良いものをもたらす。良いボールを送ることもできる。プレースピードというところで必要になってきます。このような選手を使ってFWが背後を取れるかな。FKでも興味深いものができる。ミニ合宿でも話した。『自分の体をもっと強くしなさい』と。A代表で先発を勝ち取ってほしい」

　前線に構えるFW本田圭佑と柏木が、このチームの中で左利きのプレーヤーになる。特に、ハリル監督が本田のベンチスタートを明言しているこのアフガニスタン戦では、柏木がチーム唯一のレフティーとしてピッチに君臨する可能性は高いだろう。