酒井高徳がベネズエラ戦で先発の可能性が浮上 右サイドバックでの抜擢に「アグレッシブにいきたい」
7日の紅白戦で主力組の右サイドバックを務める
日本代表DF酒井高徳(シュツットガルト)が7日の日本代表合宿で行った紅白戦で右サイドバックのスタメン組に抜擢された。9日のベネズエラ戦(日産スタジアム)で先発出場する可能性が急浮上している。
「右と左でやりやすさは変わっても、やることは変わらない。右でも自分の走力とかフィジルカルとか良さを出してアグレッシブにいきたい」
この日午後の練習の最後に行われた紅白戦。酒井高は先発組の右サイドバックに入った。日本代表引退も熟慮していた内田篤人(シャルケ)という、これまでの不動のレギュラーが故障で不在の中、5日の初戦、ウルグアイ戦で右サイドバックとして先発に抜擢されたハノーバーDF酒井宏樹は周囲との連携不足が目立ち、あまりアピールができなかった。
左サイドバックにはインテルDF長友佑都という実力者が健在なだけに、左が本職ながら、両サイドを高い次元でこなすことができる酒井高の多様性をハビエル・アギーレ監督は見極めたい様子だ。
アルベルト・ザッケローニ前監督のシステムと異なり、アギーレ監督は失点のリスクを減らすために最終ラインの前にアンカーを置いている。
「相手の選手がうまいポジショニングをとって僕の前にいたり、アンカーの左右にいるときに、他の選手を戻すのかアンカーに見させるのか、(サイドバックが中央に)絞って遅らせるポジションを取るのか。瞬間、瞬間で変わってくるところがある。しっかりコミュニケーションとればいい」
初招集された新戦力とともにプレーした時間はほとんどない。得意とする左ではなく右サイドバックでの出番となりそうな酒井高は周囲と声を掛け合い、綻びが出るリスクを減らすつもりだ。アギーレ体制の2試合目。船出直後とはいえ、連敗はさすがに避けたい。内田が不在の間に勝利に貢献し、アギーレ監督にアピールしたいところだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web