語学力がサッカー成功の鍵と伊紙 本田はイタリア語が上達、例外はリッピで「通訳が4人もいる」
愛煙家のリッピ監督が学んだ中国語は「ウェイター、ありがとう、灰皿」!?
ACミランのMF本田圭佑が今季セリエA開幕戦のラツィオ戦でゴールを決めるなど結果を出したが、イタリア語の上達が要因だとイタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じている。同紙は「Do you speak calico?(サッカー用語を話せますか?)」との見出しで報じている。
「ホンダ、インモビーレ、リッピ…… サッカーはグローバルになったが、外国でのコミュニケーションは常に難しいことである」
同紙はセリエA2シーズン目に入った本田、今季ブンデスリーガ強豪ドルトムントに移籍した昨季のリーグ得点王、イタリア代表FWチロ・インモービレ、中国の広州恒大を率いるマルチェロ・リッピを挙げ、コミュニケーションの重要性を紹介している。
イタリアサッカー界における語学のエリートはチェルシーのポルトガル人指揮官、ジョゼ・モウリーニョだという。インテル監督就任時の会見でモウリーニョが「私は間抜け(Pirla )ではない」とスラングを使ったエピソードを紹介。初日からイタリア語の上級クラスだったと記事では伝えている。
ただ、誰もがモウリーニョのように語学に長けているわけではない。特集では本田が「昨シーズンはちょっと難しかった。最近イタリア語が分かるようになった」と語っていることに触れ、語学力が高まっている様子を伝えている。
同紙は以前に、本田がクラブハウスのミラネッロでイタリア語の教師から授業を受け、イタリア語を使いこなす親友のインテルDF長友佑都とミラノ市内で寿司を食べながら“補習”を受けていることも報じており、ピッチ内外で意思の疎通が円滑になったことが開幕戦の好パフォーマンスにつながっていると分析している。
一方、中国で“天文学的な収入”を手にしているリッピは極めてレアなケースなようだ。愛煙家で有名な名将は4人の通訳によってサポートされているとされ、「中国語は3つの単語しか知らない。ウェイター、ありがとう、灰皿」と報じられている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web