ミラン強化部の戦略ミス!? レンタル先のローマで復活の”至宝”が、今夏に完全移籍で流出へ

ローマ加入後5得点2アシストと輝きを放つエル・シャラウィ

 ACミランが、かつて「至宝」と呼ばれた男を完全に手放す可能性が高まっている。現在ローマに期限付き移籍中のイタリア代表FWステファン・エル・シャラウィの買取オプションを、リーグ3位と好調な首都クラブが今季終了後に行使することが明らかになった。イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得を目指すミランの最大の後悔は、このアタッカーに関するオペレーションだろう。2012-13シーズンに公式戦19得点を叩き出したエル・シャラウィだったが、その後は故障に泣き続け、今季開幕前にフランス1部モナコに期限付き移籍。モナコが1月に買取オプションの行使を拒否したため、「ファラオーネ(エジプトの王)」の愛称を持つアタッカーの立場は宙ぶらりんになった。

 だが、ミランはすぐにローマへ半年間の期限付き移籍で放出。するとエル・シャラウィは、ルディ・ガルシア前監督が解任されるなど危機的状況に陥っていたローマで、リーグ戦8試合5得点2アシストと大爆発。6位から順位を上げられないミランに対し、ローマはファラオーネの加入後、リーグ戦8勝1敗と絶好調。怒涛の勢いで、来季のCL出場権を手にできる3位をキープしている。

 

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