リーズDFアイリング、アストン・ビラ戦で失点を防ぐ超絶クリア

　アルゼンチンが生んだ“奇才”マルセロ・ビエルサ監督が率いるリーズ・ユナイテッドは、今季17年ぶりにプレミアリーグの舞台に立ち開幕から好調を維持している。現地時間23日に行われた第6節では、無敗で首位を快走していたアストン・ビラに3-0で快勝。その試合でDFルーク・アイリングが見せた、失点回避の“スーパークリア”が注目を集めている。

　ビエルサ監督の下、昨季チャンピオンシップ（英2部相当）で優勝してプレミアリーグ復帰を果たしたリーズは、開幕戦で王者リバプールと3-4の熱戦を演じると、第2節でフルハム（4-3）、第3節でシェフィールド（1-0）に連勝。第4節では強豪マンチェスター・シティに1-1で引き分け、前節ではウォルバーハンプトンに0-1で敗れたものの、昇格組ながらプレミアの舞台で堂々と渡り合っている。

　そして今節では、開幕4連勝と絶好調のアストン・ビラと対戦すると、FWパトリック・バンフォードが圧巻のハットトリックを達成。敵地で3-0の快勝を収めたなか、チームを勢いづかせたのが0-0で迎えた前半26分に生まれたアイリングのワンプレーだ。

　アストン・ビラのFWオリー・ワトキンスが右サイドを突破し、ペナルティーエリア内に侵入してクロス。ボールはMFトレゼゲを経由してファーサイドに流れると、フリーで走り込んだMFジャック・グリーリッシュが左足を振り抜いた。強烈なシュートは前に飛び出したGKの脇を抜けて無人のゴールへと飛んだが、カバーに入ったアイリングが左足を伸ばして反応。自らの体はゴール内に入っていたが、ボールはラインを越えておらず、失点危機を回避するスーパープレーとなった。

　海外サッカーサイト「BeSoccer」は、「グリーリッシュの得点を止めたアイリングの驚くべきゴールライン上のクリア」と報じて称賛。あの時間帯でもし先制点を与えていたら4連勝中のアストン・ビラが勢いに乗った可能性が高いだけに、チームを勝利に導くプレーになったことは間違いないだろう。