久保建英への「無条件の賛辞は害を及ぼす」 スペイン人記者が語る1G2Aの“リアル評”
久保の才能を高く評価しているからこその要求
辛辣な言葉に聞こえるが、ビジャレアルの番記者を務めるリサラガ記者は、久保の才能を高く評価している1人である。インタビュー後、「これはタケへの批判では全くなく、才能ある若者がステップアップするための要求だよ」と、期待を込めたものであることを強調していた。
おそらく、わずか1試合の結果で、リーグ暫定2位と十分な結果を残しているエメリ監督が、久保の立場を大きく変えることはないだろう。だが、少なくともスタメン入りに向けて、これまでよりも前進したと思いたい。
ビジャレアルはこの後も引き続き、来月半ばの代表ウィークまでハードな日程を消化していくことになるため、久保にさらなるチャンスが訪れるのは間違いないだろう。次の試合は25日にアウェーで行われるリーガ第7節カディス戦。久保も語っているように、リーグ戦で初の先発出場を果たせるかどうかに注目が集まる。
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。