「言い過ぎ」 アンチェロッティ監督、英代表GKの“危険タックル”を擁護「故意だというのは馬鹿げている」

エバートンのアンチェロッティ監督(左)とGKピックフォード【写真:Getty Images】
エバートンのアンチェロッティ監督(左)とGKピックフォード【写真:Getty Images】

リバプールDFファン・ダイクが右膝前十字靭帯損傷の大けがを負う

 現地時間17日に行われたエバートンとリバプールによる“マージーサイド・ダービー”(2-2)で、イングランド代表GKジョーダン・ピックフォードがリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクに対して行った“危険タックル”について、エバートンのカルロ・アンチェロッティ監督は「悪意はなかった」と擁護した。英紙「デイリー・メール」が伝えている。

 セネガル代表FWサディオ・マネのゴールで開始3分に先制したリバプールだったが、その直後、セットプレーで攻撃参加していたファン・ダイクがピックフォードの危険な“蟹ばさみ”タックルで負傷。手術を要する右膝前十字靭帯損傷で、ファン・ダイクは今季絶望の可能性もある大怪我を負った。

 ピックフォードのタックルは非常に危険だったとして物議を醸しているが、ファン・ダイクがオフサイドポジションにいたためVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を含めた審判の判定はノーファウル。退場処分に相当するとの声が上がっていたが、イングランドサッカー協会(FA)はピックフォードに対する追加処分は必要ないとの決定を下している。

 そのなかで、アンチェロッティ監督は、「フィルジル・ファン・ダイクが怪我したことは本当に残念に思っている。私たち全員が早く良くなることを願っている」と前置きした上で、次のように語っている。

「ジョーダン・ピックフォードとの接触だが、あれはタイミングが悪かったんだ。プレミアリーグのサッカーは非常に速いので、追いつくまでに少し時間がかかることもある。彼は確かに遅れていたが、フィルジル・ファン・ダイクを怪我させようとしたのではなく、ボールに触ろうとしたんだ。あれを悪意があったと言ったり、あれやこれやというのは、私からしてみれば言い過ぎだ。フィルジル・ファン・ダイクがそれを分かっているし、これはサッカーだ。不運で怪我をすることもある。ジョーダンはファン・ダイクの怪我を心から悲しんでいて、本当に残念がっている。あれを故意だというのは馬鹿げているし、フェアじゃない。激しい接触ではあったがタイミングが悪かったのだろうし、サッカーではそういうことも起こりうる」

 アンチェロッティ監督としては、ビックフォードは故意がなかったと主張。ファン・ダイクの一刻も早い回復をみんなが願っていることだろう。

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