「プライドが許さない」 アジア最終予選で落選した関根貴大が誓う逆襲
関根にとって悔やみきれない苦い記憶
これまで、浦和ユースは多くの選手をトップチームに輩出してきた。
だが、確固たるレギュラーとして活躍できたのは、近年では原口元気(現ヘルタ・ベルリン)ただ一人。多くの選手が他クラブに活躍の場を求めざるを得ないという状況の中、狭き門をくぐり抜け、関根はポジションをつかみ取った。
プロとしてのキャリアは、素晴らしい形でスタートしたと言っていいだろう。
だが、そんな選手にとっても、悔やんでも悔やみきれない記憶がある。
「力不足を痛感しました。何から何まで悔いが残っています」
2014年10月、関根はU-19日本代表の一員として、ミャンマーで行われたU-19アジア選手権に出場した。4大会ぶりとなるU-20ワールドカップ出場への期待を背負って。
レスラーが組み合った瞬間に相手の力量を測れるように、サッカーもピッチで対峙してボールを蹴れば、ある程度は相手の実力が分かるものだ。
初戦の相手、中国は決して強い相手ではない――。
関根は、日本の選手たちは、そう感じ取った。
ところが、開始早々にPKから先制されると、南野拓実のゴールで追い付いたものの、後半に勝ち越しゴールを許してしまう。
結果は、1-2の敗戦だった。