「プライドが許さない」 アジア最終予選で落選した関根貴大が誓う逆襲
関根が自身の出来に納得していなかった理由
「やっぱり僕は中盤で組み立てて、っていうプレーヤーではないので。確かにプレーしたのはサイドハーフで、求められたのはチャンスメークだったかもしれないですけど、少なくとも僕は、何か”違い”を見せたい、ゴールという結果を残したいっていう強い気持ちで、あの合宿に臨んでいたので」
関根にゴールの重要性を強く意識付けたもの――。それは、自身がルーキーイヤーに挙げたゴールだった。
2014シーズン第14節のセレッソ大阪戦で初ゴールを奪い、その2試合後、初スタメンのチャンスをつかみ取った。第25節のアルビレックス新潟戦ではアシストをマークし、優勝争いの真っただ中にいた第31節の横浜F・マリノス戦で、途中出場ながら決勝ゴールを決めた。
そうした活躍が、プロ2年目でのレギュラーポジション獲得につながっていく。
「振り返ってみれば、本当にタイミング良くゴールを残せてきたな、っていうのがあって。点を取るのも大事だけど、取るタイミングも大事。2014シーズンは2点しか取っていないですけど、インパクトがすごくあったと思うんです。代表でも初めて呼ばれていきなりゴールを奪えば、ものすごいアピールになると思って、僕は結果にこだわっていた。だから、なおさら悔しかったんです」
たとえ自身がストライカーでなくても、プロの厳しいポジション争いを勝ち抜くためにはゴールという結果が一番だということを、関根は身をもって感じ、現在の地位を築いてきたのだ。