前半44分、CB起用のファビーニョが素早く帰陣してゴールライン上でシュートをクリア

　リバプールは現地時間21日、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）グループリーグ初戦でアヤックス（オランダ）と対戦し、相手のオウンゴールで手にした1点を守り切って1-0で勝利した。守備の要であるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが怪我で長期離脱を余儀なくされたなか、“代役”のブラジル代表MFファビーニョの神クリアが称賛を浴びている。

　リバプールは17日のプレミアリーグ第5節エバートン戦（2-2）で、ファン・ダイクが相手GKとの接触により右膝を負傷。前十字靱帯の損傷と診断され、手術決定で長期離脱が確実となった。ファン・ダイク離脱後初戦のアヤックス戦、ユルゲン・クロップ監督はセンターバック（CB）にブラジル代表MFファビーニョとイングランド代表DFジョー・ゴメスを起用した。

　前半35分、リバプールはセネガル代表FWサディオ・マネがドリブルでペナルティーエリア内に侵入。強引にシュートを放つと、ボールはアヤックスDFニコラス・タグリアフィコの足に当たってコースが変わり、相手のオウンゴールでラッキーな形で先制点を手にした。

　ホームのアヤックスに攻め込まれる苦しい場面もあるなか、リバプールを救ったのがファビーニョだった。

　前半44分、後方からのロングフィードに抜け出したアヤックスのセルビア代表FWドゥシャン・タディッチが狙いすましたループシュート。GKアドリアンが頭上を破られるも、帰陣したファビーニョがゴールライン際で間一髪オーバーヘッドでクリアし、なんとかピンチをしのいだ。

　英メディア「スポーツ・バイブル」は、「信じられないほどセンセーショナルなクリア」と見出しを打って速報。「レッズのファンは“代役CB”が優れた守備意識を呼び起こすのを見て喜ぶだろう。ボールがゴールラインを越えようとしたその時、ファビーニョはアクロバティックなプレーでクリアをした」と伝えた。また、アヤックスの地元オランダのサッカー専門サイト「VoetbalPrimeur」も「ゴールライン上でスーパーセーブ」と称賛している。

　ボランチやアンカーだけでなく、これまでも緊急時にはCBを務めてきたファビーニョ。ファン・ダイク不在の間は、その活躍が大いに期待されることになりそうだ。