もう一度あの喜びを HKT48豊永阿紀、福岡アンバサダーとしての“幸福の未来予想図”
終盤戦で期待するキーマンは、“キング”城後、大怪我を乗り越えた石津、ベテラン鈴木
――今年プロデビューした21歳の遠野選手は、新加入ながらフアンマ選手と並ぶチームトップタイの7ゴールを挙げる活躍を見せています。
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「豊富な運動量でチームを勢いづけてくれるという意味では、昨季その役割を担っていたのはDF石原(広教)選手だったと思います。石原選手が(湘南ベルマーレに)移籍したなかで、同じスタイル・熱量を持った遠野選手が来てくれたということで、いてくれるだけで安心感があります。点を取るんだという意欲はもちろんですけど、どうやってシュートにつなげるのかを考えているように思うので、見ていてすごく面白いです。周りの選手の皆さんも、遠野選手につなげたら次の動きができると分かっているんだろうなと感じます」
――今季は新型コロナウイルスの影響で、特殊なレギュレーションが採用され、J1昇格のためには2位以内に入る必要があります。豊永さんが考える終盤戦のキーマンは?
「ここぞという勝負どころでは、アビスパの“キング”である城後(寿)選手にゴールを決めてほしいです。あとは、辛い状況から這い上がってきた姿に元気をもらえるのが石津(大介)選手。昨年、大怪我(右膝前十字靭帯損傷、外側側副靭帯損傷、外側半月板損傷で全治8カ月)で離脱があったなかで、(第25節ヴァンフォーレ)甲府戦でゴールを決めた時は本当に嬉しかったです。もちろん遠野選手、フアンマ選手にも引き続き期待したいですし、そこまでつなげる他の選手の皆さんのプレーも見たいですが、アビスパらしさで言うと城後選手、石津選手、鈴木惇選手が活躍してJ1昇格が決まったら泣いちゃうかもしれません(笑)」
――今後の戦いにおいて、アビスパ福岡に期待したいことは?
「選手の皆さんのプレッシャーにはなってほしくないですが、理想はずっと連勝を続けて、昇格することです。今はクラブ全体が大きな波に乗っていて、J2に降格した時(2017年)から掲げてきた『J2優勝で昇格』の目標に一番近い位置にいると思います。コロナ禍でどうしても落ち込みがちな世の中であることも考えると、ここでJ1昇格を果たせたら、自信になるだけでなく、一つの楽しみとして福岡が盛り上がるはず。J1に昇格した時の喜びは覚えているので、それをまた味わいたいです」