久保建英、決勝点演出&プロ初退場でエメリ監督の評価は? 「成長は明らかだが…」
後半18分から途中出場し“ヒールパス”で決勝点をお膳立て
ビジャレアルに所属する日本代表MF久保建英は18日のリーガ・エスパニョーラ第6節バレンシア戦で後半から途中出場した。スペイン代表FWジェラール・モレノが負傷離脱するなか、久保は開幕から6試合連続でベンチスタート。1-1の後半24分にはMFダニエル・パレホの決勝点をオシャレなダブルタッチのヒールパスで演出したが、試合終了間際に警告2枚でプロ初退場となった。この日、開幕後最長となるプレー時間を与えたウナイ・エメリ監督は「成長は明らか」と評価しつつ、「また困難を抱える」とした。スペイン紙「AS」が報じた。
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バレンシアとの“バレンシア・ダービー”。通常のリーグ戦よりも、大きな注目を集めるダービーマッチ。リーグ開幕5試合で合計54分のプレー時間にとどまっていた久保は、日本代表の一員として10月のオランダ遠征(カメルーン戦、コートジボワール戦)に参加。スタメン1試合を含む計86分間ピッチに立って、所属クラブの戦いに戻った。
この間、スペイン代表の活動に参加していたモレノが左足ハムストリング負傷でチームを離脱。筋肉系の違和感で回復まで2週間以上を擁する可能性がスペインメディアでも報じられているなかで、久保はベンチスタートとなった。
1-1の後半18分、久保はナイジェリア代表MFサムエル・チュクウェゼと代わって途中出場。すると同24分、左サイドの展開から中央へ走り込んだ久保がMFダニエル・パレホへダブルタッチのヒールで落とすとこれをパレホが持ち込んでペナルティーエリア外からミドルシュートを決めた。得点に絡む動きを見せ、貴重な決勝点を演出。ウナイ・エメリ監督から”数字”を求められていた19歳は6試合連続のベンチスタートとなっても結果を残した。
このまま終了するかと思われたが、後半アディショナルタイムに“悪夢”が待っていた。この日2枚目となるイエローカードを受け、プロ初めてとなる退場となった。試合後、久保の退場について心情を問われたエメリ監督は、評価しつつも見守る姿勢を貫くようだ。
「私は久保のプレーが本当に好き。彼とたくさん話した。私たちは彼に大きな期待をしている。彼は19歳で、成長は明らかだが、また困難を抱えることとなった。今日彼は多くの時間プレーした。彼は1-1で入り、2-1で(バレンシアのホセ・ルイス・)ガヤに対して守備を続けないといけなかった。2枚のカードで退場したが、あまり通常ではない。経験の一つ。カードを使ってもプレーを続けられるか見ていこう」
プロ初めてとなる不運な退場処分となり、課題は残ったものの、攻撃面では指揮官による一定の評価も得られたようだ。
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