王者バイエルン相手に“股抜き弾”&「奮闘」 堂安律、4項目データでチーム最多を記録
1-4敗戦も移籍後初ゴールをマーク、ビーレフェルト攻撃陣で輝き放つ
ビーレフェルトの日本代表MF堂安律は現地時間17日、ブンデスリーガ第4節のバイエルン・ミュンヘン戦に先発出場。1-4と敗れたなか、後半13分に移籍後初ゴールを叩き込み、ドイツの“絶対王者”相手に一矢を報いた。データ分析会社「オプタ」は公式ツイッターで「奮闘」と綴り、この試合で堂安が4項目でチーム最多の数値を叩き出したことを伝えている。
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日本代表のオランダ遠征2試合を終えてクラブに戻った堂安は、バイエルン戦にスタメン出場したが、昇格組のビーレフェルトは前半から王者に力の差を見せつけられた。前半8分に元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーに先制を許すと、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキにも同25分、45+1分と2ゴールを奪われ、前半だけで0-3とされた。さらに、後半開始早々にもミュラーに決められてリードを4点に広げられたなか、同13分に堂安が意地を見せる。
ビーレフェルトはカウンターを仕掛け、FWファビアン・クロスがペナルティーエリア手前でマーカー2人を引きつけて右サイドを駆け上がってきた堂安へパス。フランス代表DFベンジャマン・パバールがチェックに来るなか、堂安は縦に仕掛けて相手が足を出してきた瞬間に、利き足とは逆の右足でシュートを放つ。パバールの股を抜いた一撃がドイツ代表GKマヌエル・ノイアーの手の先を抜け、左ポストをかすめてネットを揺らした。
今季オランダ1部PSVから期限付き移籍してきた堂安にとっては、これが加入後初ゴール。ドイツ紙「ヴェストファーレン・ブラット」は「バイエルンは強すぎたが、ドウアンは彼の最高のパフォーマンスを飾る」と見出しを打ち、日本人アタッカーのプレーを称えていた。
そして堂安がビーレフェルト攻撃陣で存在感を放っていたことは、データ上でも示されている。「オプタ」公式ツイッターは、堂安が「今試合でのシュート、クロス、ドリブル、デュエルはいずれもチーム最多だった」と綴り、それぞれの数値を紹介。王者バイエルンを相手にシュート4本(枠内3本)、クロス5本、ドリブル7回、デュエル15回(勝率40%)を記録したことを記し、「奮闘」と称えた。
1-4と完敗したとはいえ、新天地ビーレフェルトで存在感を高めていることを証明した堂安。昨季のブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAチャンピオンズリーグを制した“三冠王者”から奪った移籍後初ゴールをきっかけに、さらなる活躍に期待したいところだ。