中井卓大は「日本のモドリッチ」 トップチーム練習参加の“宝石”に海外注目「誰もが夢中」

レアルのフベニールB(U-18相当)に所属するMF中井卓大【写真:松岡健三郎】
レアルのフベニールB(U-18相当)に所属するMF中井卓大【写真:松岡健三郎】

トップチームでマルセロやベンゼマらが参加したゲーム形式の練習でもプレー

 スペインの名門レアル・マドリードの下部組織に在籍するMF中井卓大は、トップチームの練習に参加したことで一躍注目を集めている。クロアチアメディアは「日本のルカ・モドリッチ」「誰もがピピに夢中」と反響の大きさを伝えた。

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“ピピ”の愛称で知られている中井は、2013年に9歳でレアルの下部組織に入団。加入後から順調に昇格し、今季からフベニールB(U-18相当)に所属しているが、今年8月に開催されたフベニールA(U-19相当)の選手が出場するUEFAユースリーグに“飛び級”で登録されている。

 今月の国際Aマッチウィーク中、レアルは代表選手が多く在籍するためトップチームの人員が不足。それに伴い、ジネディーヌ・ジダン監督は中井をトップチームのトレーニングに招集し、ブラジル代表DFマルセロや元フランス代表FWカリム・ベンゼマらも参加したゲーム形式の練習映像はスペインメディアを中心に取り上げられた。

 クロアチアメディア「GOL.hr」は、「誰もがピピに夢中:ジダンは“日本のルカ・モドリッチ”をレアルのトップチームに招待」との見出しで特集。「レアルには久保建英に次ぐもう一つの日本のダイヤモンド、ピピがいる。レアル・マドリードの監督は、16歳のセンセーションがいかに優れているかを自分の目で確かめなければいけなかった」と記し、“白い巨人”で10番を背負うクロアチア代表MFルカ・モドリッチを引き合いに報じた。

 中井は2019年4月、カデーテA(U-16)の一員として日本に“凱旋”。「U-16キリンレモンCUP」に出場した際、トリスタン・ダビッド・セラドル・ロドリゲス監督は、テクニックとフィジカルの成長を評価したうえで「モドリッチに近い選手になるだろう」と評していた。

 中井が“和製モドリッチ”として、トップチームのピッチに立つことになれば、多くの日本人選手に勇気と希望を与えることになるだろう。

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