ミラン指揮官の嘆き節 疲労蓄積も「それでも替えられない」と本田依存症の深刻化明かす
本田とボナベンのサイドハーフの選手層はペラペラ状態
日本代表FW本田圭佑の所属するACミランは、20日の本拠地ラツィオ戦で1-1の引き分けに終わった。試合後のイタリア衛星放送局「スポーツ・メディアセット」のインタビューに応えたシニシャ・ミハイロビッチ監督は「サイドハーフの代えがいない」と嘆き節。連続先発で疲労蓄積の本田とMFジャコモ・ボナベントゥーラに代わる選択肢が存在しないことを話している。
「前半は拮抗してバランスの取れた試合だったが、後半はゲームを支配した。多くのチャンスを作りながらも、ゴールを決めていない。今日もゴールポストやクロスバーに跳ね返される場面があった。いくらなんでもチャンスを無駄にし過ぎている。インテルやフィオレンティーナとの差を挽回するチャンスだったが、ゴールを決めなければ勝つのは難しい」
指揮官はミランの決定力不足を嘆いた。特に後半はミランは多くの決定機を迎えていた。後半開始直後にミランはバッカが抜け出してシュートを放ったが相手GKに阻まれた。続く同6分にもボナベントゥーラが左サイドから切り込んでシュートを放ったがクロスバーの上。同9分は本田が、左サイドのバッカからゴール正面のペナルティーエリアすぐ外でフリーになってシュートを放ったが、ボールを押さえることができずにクロスバーの上へシュートを外してしまった。同23分には本田が右サイドから上げたクロスがファーサイドでフリーになったボナベントゥーラへ。狙い澄まして右足インサイドで合わせたボレーシュートはゴールポストを直撃。どれも、ゴールになっておかしくない攻撃だったが現実にはスコアが動かせなかった。
そして、指揮官は交代策について選手層の薄さを嘆いている。特に、この試合でもやや疲労感がプレーから見え隠れしていた本田とボナベントゥーラの両サイドハーフに掛かる負担を承知しつつも、代わるべき選手がいないと話している。
「試合中に我々は変化をつけることができないんだ。解決策がない。我々には多くの負傷者がいるが、手持ちのカードで最善を尽くすしかない。それでも、両サイドは代えられない。この代表期間での休息後に様子を見るしかないんだ」