デ・ヘアの「首を狙っているみたい」 元プレミア得点王、スペイン守護神へのミス批判に疑問

スペイン代表GKダビド・デ・ヘア【写真:Getty Images】
スペイン代表GKダビド・デ・ヘア【写真:Getty Images】

ベルバトフ氏はNLウクライナ戦で痛恨の失点を犯したデ・ヘアを擁護

 かつてプレミアリーグ得点王にも輝いた元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフ氏が、英ブックメーカー「Betfair」の自身のコラムで、UEFAネーションズリーグのウクライナ戦で失点につながるミスを犯したスペイン代表GKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)を酷評するメディアを批判した。スペイン紙「マルカ」が伝えている。

 批判の的となっているのは、現地時間13日にアウェーで行われたネーションズリーグの予選第4節ウクライナ戦の後半31分の場面だ。高く設定されたDFラインの背後にボールを出されると、デ・ヘアは飛び出しの判断を完全に誤り、MFヴィクトル・ツィガンコフ(ディナモ・キエフ)が簡単にシュートを打てる中途半端な距離感での1対1に持ち込まれ、あっさりとゴールネットを揺らされた。これが決勝点となり、スペインは0-1で敗れている。

 相次ぐ批判記事を受けて、ベルバトフ氏は「ダビド・デ・ヘアがウクライナとの代表戦でミスをするところを見た。そして、メディアが彼を再び攻撃している。彼への“魔女狩り”をまったく理解できない」と疑問を呈した。

「(デ・ヘアは)クラブでも代表チームでも長年、安定したパフォーマンスをしてきた選手だ。それなのに今は失敗すると、メディアは皆、彼を攻撃する。スペインでもイングランドでも同じ。彼の首を狙っているみたいだ。人々は短期的な記憶しかなく、私は彼を心から同情する。きっと『一体、何が起きているんだ』と思っていることだろう」

 スペインのルイス・エンリケ代表監督は試合後、判断ミスを犯したデ・ヘアを擁護したが、ベルバトフ氏はこれを「監督として良い対応」とし、デ・ヘアに関してもフォローしている。

「彼(デ・ヘア)は馬鹿じゃないので、自分でもミスしてしまったことを分かっているはずだ。フェアな時もアンフェアな時も含め、批判から完全に逃れたことのある選手はいないだろう。しかし、監督との個人的な会話は彼の助けになるし、プライベートの生活における会話から問題の原因を見つけられる可能性もある。私はいつだって彼の味方だ。なぜなら、彼がゴールキーパーとしてどれほど素晴らしいかを知っているからね」

 デ・ヘアは自らのプレーで信頼を取り戻せるだろうか。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング