ベイルの“C・ロナウド化”を英識者が予想 「ファイナルサードで爆発的なゴールを…」
イアン・ライト氏がトッテナム復帰のベイルに言及
アーセナルで活躍した元イングランド代表FWイアン・ライト氏が、今夏の移籍市場で7シーズンを過ごしたレアル・マドリードから期限付き移籍で古巣トッテナムへの復帰を果たしたウェールズ代表FWギャレス・ベイルについて、今後はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)と同じように役割が変わると予想している。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。
ベイルは2013年夏、当時世界最高額の1億ユーロ(約123億円)と言われた移籍金でトッテナムからレアルに加入。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝4回など多くのタイトルを獲得したが、ジネディーヌ・ジダン監督の下ではプレー機会が限定されていた。負傷もあり、昨季も新型コロナウイルスによる中断明け後の6月半ばから一度もプレーしておらず、現地時間18日のプレミアリーグ第5節ウェストハム戦では約7年ぶりにトッテナムの一員としてピッチに立つと見られているが、加入前の出場機会が少なかったことからイングランド代表FWハリー・ケインの控えとしてベンチスタートとなる見込みだ。
ライト氏は「プレミアリーグ・プロダクション」のインタビューで、今後のベイルについてレアル時代にチームメートだったロナウドを引き合いに出し、「ピッチ全体を走り回るとは思わない。彼にはファイナルサードで、爆発的な素晴らしいゴールを決める姿などを見せてもらいたい」と語った。ユナイテッド時代はウインガーとして活躍したロナウドが、レアル移籍後からはセンターフォワードとしてゴールを量産してきたような変化を、ベイルも遂げると予想している。
ただ、あまりにもピッチから離れる時間が長かったため、7年ぶりのプレミアリーグでどのようなパフォーマンスが期待できるのかは誰にも分からない状況。ライト氏とともに出演していたジャーナリストのジュリアン・ローレンス氏は、「(今でも彼が世界クラスの選手なのかを)見極めるのは難しい。昨シーズンは十分にプレーしなかった。プレーしていても運動量が足りず、判断するのは厳しかった。6週間もプレーしていなかったのならば、1時間ちょっとで何か特別なことをするのは難しいだろう」と話し、「素晴らしい才能を持っている」と評価しつつも、現在のレベルを知るには数試合プレーするところを見る必要があるとの見解を示した。
(FOOTBALL ZONE編集部)