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マンUが誇る世界最高級のタレントが“宝の持ち腐れ”に!? OBスコールズ氏が「ファン・ハールにも不可能」
「トップ4は狙えるが、リーグ優勝は現実的ではない」
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は夏の移籍市場で1億5000万ポンドもの資金を投じて大型補強を敢行。マーケットの閉幕直前にモナコからコロンビア代表FWラダメル・ファルカオをレンタルで獲得した。
しかし、マンUのOBで元イングランド代表MFポール・スコールズ氏はファルカオの能力を高く評価しながらも、オランダ代表ロビン・ファンペルシー、イングランド代表FWウェイン・ルーニー、ファルカオのうち1人はスタメンで起用できないと分析し、現在のマンUで唯一世界最高レベルのタレントが揃う最前線が宝の持ち腐れとなる危険性を指摘している。英地元紙インディペンデントが報じている。
「ポルト、アトレチコ・マドリード、モナコでファルカオのプレーを見てきたが、動きが素晴らしい。ゴール記録もこの世界で傑出している」
ファルカオのパフォーマンスと能力をそう絶賛したスコールズ氏だが、補強の必然性には大きな疑問符を付けている。
「今季レンタルでの加入となったが、ファルカオは前線での競争を生む。ルイス・ファン・ハールがルーニー、ファンペルシー、ファルカオを同時に使うことは不可能だ。3人のうち2人の起用になる。その2人が誰になるのか、現時点では言えない」
ブラジルワールドカップでオランダ代表を3位に導いた後、ユナイテッドを率いることになったファン・ハール監督は3-4-1-2システムを一貫して導入してきた。ファルカオ獲得によってルーニーを中盤にシフトする可能性も浮上しているが、スコールズ氏は「ない」と見ている。
マンUはファルカオを筆頭に、英国史上最高額で獲得したアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリア、DFマルコス・ロホ、オランダ代表DFダリー・ブリント、MFアンデル・エレーラら大型補強を展開し、昨季のリーグ7位の屈辱を晴らそうとしている。
その古巣について、スコールズ氏は「このチームはトップ4を狙える位置まできた。リーグ優勝は現実的ではないが、来季の欧州CL権獲得は目指せる。今はファン・ハールがチームをいかに作るかにかかっている」との見方を示し、一定の評価を下しつつも、優勝には手が届かないと予想している。